2017年
5月号
5月号
ぶらり私のKOBE散歩|街歩きの醍醐味は坂道と路地
松下 麻理
<神戸フィルムオフィス 代表>
ロケ地の候補となる景色を見つけるには、歩いて回るのが一番だ。自分の足で行ったり来たり、振り返ったりすることで、風景がより立体的に見えてくる。そんなことを繰り返す内に、街歩きが大好きになり、新しい景色を探すのに夢中になっている。
誰もが知っている観光地以外にも、神戸ならではの風景が数多くある。特に心惹かれるのが、坂道だ。山の手から街ごしに海を臨む坂道は、神戸の至る所にある。時には手をついて登りたいほどのきつい勾配の坂もあるが、そんな坂ほど、振り返った時に見えるのは絶景であることが多い。
そしてもう一つの魅力が路地だ。神戸には、行き交う人が自然に挨拶を交わすような道幅の、趣きのある路地も多い。人々の暮らしを身近に感じながら歩いていると、心がほっこり温かくなる。そんな道を見つけるのが目下の楽しみだ。
松下 麻理(まつした まり)
奈良県奈良市生まれ。神戸市内の3ホテルでの勤務を経て、2010年に神戸市が初めて公募した広報専門官に就任。2013年からは広報官として神戸市の広報を担う。2015年からは、神戸フィルムオフィスにて、映像作品の誘致やロケ支援を通じて神戸の魅力発信を行っている