5月号
看護師・介護福祉士を目指す外国人のための日本語学校 JPGA日本グローバルアカデミーが淡路市に開校!
淡路市仁井の旧仁井小学校の校舎を活用した日本語学校「JPGA日本グローバルアカデミー」が開校し、開校式と入学式が4月5日におこなわれた。
今回入学する第一期生は、ベトナムから12名、インドネシアから11名、フィリピンから1名、18歳~42歳の計24名。それぞれ民族衣装を身にまとい、華やかなムードの門出となった。
式典は桜井智也副校長の司会で進行。式辞で三谷展優代表と前川誉志朗校長が式辞を述べ、駆けつけた門康彦淡路市長も「地域に根ざした先進的な日本語学校になることを期待」と祝辞を披露した。地元の人たちも多く参集し、地域の期待の大きさを感じる。新入生も一人ひとり、前に立って日本語であいさつ。日本在住経験が長い生徒もいるが、中には覚えたての言葉を懸命に繰り出し、その様子を地元のお年寄りが孫を見るように温かな視線で見守っている様子が印象的だった。
開校まではかなり苦労があったという。淡路市の企業、福吉通商の三谷展優代表が日本での看護や介護の仕事を目指す若者を受け入れる語学学校の必要性を感じ、ベトナムと縁が深い流通科学大学の上田義朗教授に相談、認可や手続きなどのハードルを乗り越え、2回目の申請でようやく実現した。少子高齢化が進むわが国では東南アジア諸国からの看護師や介護福祉士の受け入れは喫緊の課題ではあるが、語学試験突破が条件で、国家試験でも語学が大きな壁となる。そのサポートをおこなうべく、専門用語を含む日本語の教育を通じて、日本語の上達を目指している。
カリキュラムは日本語検定の最高レベル、N1合格を目指す2年制コースと、EPA(経済連携協定)に基づく看護師・介護福祉士プログラムに参加経験のある候補者向けの1年制実践日本語コースの2コース。教師陣は経験豊富で、看護師・介護福祉士の国家試験受験のためのサポートを行っている。近隣に寮を設け、共同生活しながら地域の医療機関や福祉施設で働き、経験を積みつつ、語学力の強化や専門分野の知識向上を目指す。来春には60名の学生が学ぶ計画だ。
JPGA日本グローバルアカデミー日本語学校
淡路市仁井54-2
TEL.0799-70-7788
http://www.jpga.co.jp/