2016年
3月号
3月号
淡路の伝統芸能を未来へつなぐ 淡路人形芝居
淡路人形芝居は500年もの歴史を誇る伝統的芸能で、先人たちが継承してきたいわば淡路の「宝物」。淡路島には江戸時代の初期から昭和の初めまで大小様々な人形座があり、淡路島内だけでなく全国を興行して、人形浄瑠璃の魅力を伝えた。その中の大座の一つ吉田傳次郎座の道具類を淡路人形座が継承し公演を行っている。
2012年には、南あわじ市に淡路人形座新会館が完成。淡路人形芝居の歩みや魅力を伝えるだけでなく、後継者育成のために教育現場での活動も行っている。 新会館の外観はこれまでとは違う斬新な造りで、若い人でも関心をもってもらえるよう配慮されている。また、建築学的にも高い評価を得ており、建築に興味のある人も足を運ぶ。
淡路人形座の公演は1日5回(所要時間30分)行っており、誰でも気軽に鑑賞できる。開演前には人形教室も開催。懐かしい三味線の響きに、太夫の情緒ある語り、そして人形たちの繊細な仕草が織りなす人情物語は、時代を超えて観る者の心に訴えかけてくる。
■淡路人形座
南あわじ市福良甲1528-1地先
TEL.0799-52-0260
営業 9:00~17:00
休 水曜(年末休館・臨時休館あり)