2018年
8月号
8月号
創設者・グルームに思いをはせて111年前の服装で記念撮影 神戸ゴルフ倶楽部
明治36年(1903)、英国人・アーサー・ヘスケス・グルームによって、日本初となるゴルフ場として、六甲山頂に創設された神戸ゴルフ倶楽部。グルームは、六甲山の植林や桟道の開発や整備、景観保護に尽力したことで、「六甲市長」や「六甲山の開祖」と呼ばれてきた。
毎年6月には、六甲山の夏山シーズンの安全を祈願して、「六甲山グルーム祭」が開催されている。昨年、神戸ゴルフ倶楽部でも「六甲山グルーム祭」に参加、メンバーが設立当時の服装でゴルフを楽しむという粋なイベントを開催した。
神戸ゴルフ倶楽部には、明治40年(1907)、神戸ゴルフ倶楽部山開きの際に撮影された貴重な写真が残っている。今年は111年前に撮影された同じ場所で、メンバーが設立当時の服装をまとい、集合写真を撮影しようというイベントが開催された。
6月23日はあいにくの雨…。雨足はますます強まるばかり。記念撮影はクラブハウス内で行われることに。F・E・レオンハート理事長は、「イギリス人のグルームさんが、イギリスらしい天気を用意してくれたんでしょう」とあいさつ、会場の雰囲気を和らげた。
グルームの時代は、山道を籠に乗ってはるばる訪れ、ゴルフを楽しんだようだが、今回、当時を偲び籠を用意し、その籠に乗って記念撮影を行うメンバーも。この日、男性3名、女性3名にベストドレッサー賞も送られ、ひときわ脚光をあびた。今年で創設115周年を迎えた日本最古のゴルフ倶楽部。グルームが創設当初から大切にしてきたメンバーシップは、1世紀以上の時を経ても色褪せることはない。