08.01
神戸のカクシボタン 第152回 日常に潜む外来生物を 「感じる・知る・考える」 外来生物展示センター

写真/文 岡 力
夏休みシーズンが到来、幅広い世代が学んで楽しめる啓発施設が話題を呼んでいる。海と山に挟まれ、異国と繋がる港を有す神戸市に令和4年8月オープンした『外来生物展示センター』。最寄り駅である地下鉄海岸線「苅藻駅」を下車すると駅構内には日頃、目にする外来生物たちのペイント作品がお出迎えしてくれる。本来の生態系を崩し農作物にも深刻な被害を及ぼす厄介者について様々な観点から展示されている。施設内にある「生物飼育棟」では、アメリカザリガニ、アカミミガメ、ブラックバスといったなじみの外来生物から希少性の高いオオアタマガメまで生体を観察することができる。「展示ホール」ではアライグマ、ヌートリアなどのはく製をもとに専門員がわかりやすく解説。創意工夫の展示でアライグマの身体能力の高さを説明している。現在、駆除に力を入れているクビアカツヤカミキリ、ツヤハダゴマダラカミキリの標本等を多数展示しているのが「昆虫室」。インバウンドの増加により被害が急増しているトコジラミ(ナンキンムシ)といった招かれざる客についても紹介。そして体長7cmを誇るマダガスカルゴキブリを実際に触ることもできる。職員である池田隆さんが自作したとういう塗り絵やパズルや生物関連図書も充実。身近に迫る脅威を知ると同時に「人間の手により持ち込まれた」という心の叫びが聞こえる一日となった。





■外来種展示センター
神戸市長田区苅藻島町3-12-28
苅藻島クリーンセンター
神戸市営地下鉄海岸線「苅藻駅」
1番出口より南に徒歩12分
予約フォーム
※一般の方の見学予約は、以下の時間帯を予約フォームからご選択。
毎週土曜日と日曜日
10:30-12:30/13:30-15:30
※小中学生以下は必ず保護者と一緒に来場してください。
■岡力(おか りき)
放送作家・コラムニスト・イラストレーター、ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆、番組を企画。日本放送作家協会関西支部事務局長・大阪芸術大学短期大学部客員教授、作家養成塾 文想・神戸電子専門学校講師。












