2011年
9月号

アサヒスーパードライ「うまい!を明日へ」プロジェクト

カテゴリ:経済人, 行政関係

私たちの愛飲が、県内の森づくりに活かされています

2009年よりスタートした、アサヒスーパードライ「うまい!を明日へ!」プロジェクトは、期間中の「アサヒスーパードライ」の対象商品の売り上げのうち一本につき一円を、各都道府県ごとに設定した、自然や環境などの保護・保全活動に寄付されるものです。第1弾(2009年)から第4弾(2010年)までの兵庫県での累計寄付金額は、7162万3011円でした。兵庫県では、兵庫県緑化推進協会の「緑の募金」を通じて、県内のさまざまな緑や森林に関するボランティア活動に役立てられています。
このたび、9月〜10月製造分を対象とする、プロジェクト第5弾がスタートすることが決まり、8月10日には、アサヒビール(株)神戸統括支社・城篤支社長が、井戸敏三兵庫県知事を訪問し、プロジェクトスタートを報告。知事からは感謝の言葉と期待の言葉が寄せられました。
今回、寄付金の贈呈先である、(社)兵庫県緑化推進協会・宮﨑伸雄事務局長に、これまでの成果などをお話しいただきました。

―寄付金による支援先はどのように決まるのですか。
宮﨑 公募によって決まります。まず実施計画書を出していただき、審査会にはかり、応募全体の中から5団体前後に絞らせていただいております。公募で選ばれた団体には、長期的に取り組んでいただきたいという思いを込めて、一事業あたり300万円を、3ヶ年にわたって支援させていただいており、これまで、17の団体を支援しています。兵庫県は県土の70%近くが、人工林を含めた森林です。井戸兵庫県知事も就任時から、森づくりには特に熱心です。各団体のボランティアの方々も、皆さんとても熱心で、力の入れ方もすごいのです。当選された団体の喜びは大きいのですが、その分、落選された方々の落胆もすごいんですね。皆さんを支援できればいいのですが、資金にも限りがございますので。第4弾でいただいた寄付金の公募が近くスタートしますので、少しでも多くの人に、この事業への関心を持っていただきたい。公募事業のテーマは幅広く設定されていますので、アイディア次第ではユニークな事業が可能です。せっかくのアサヒビールさんからの募金ですから、有効に役立てていきたいものです。

―支援先の活動状況などをご紹介ください。
宮﨑 三木市にある県立三木山森林公園に、目の不自由な方が香りを楽しみながら散策できる「香りの道」というゾーンが完成間近ですが、これはアサヒビールさんからの募金がきっかけで整備されたものです。もともと同公園で活動されていたボランティアの方々が、支援金を受けてプロジェクトチームを結成し、整備をスタートさせました。ちょうど3年目の今年完成となります。三木山は以前から、近隣の方々の散歩コースとして親しまれていたのですが、そこに四季折々の香りの高い花木を植え、車椅子でも通れるようバリアフリーにすることで、高齢者でも安心して散歩できるコースを作ったのです。
また森林や里山は、ただ木々の生長にまかせるだけでなく、木が密集しすぎないように定期的に間伐(木を間引くこと)などして明るく保たなくてはなりませんので、そういった伐採作業に使う機械や、製材機を購入して間伐材からベンチやイスなどを作り、近くの小学校に寄贈するなどした団体もあります。

―今度の「うまい!を明日へ!」プロジェクトのポスターが、六甲山からの風景になっていますが、六甲山がらみの活動はありますか。
宮﨑 東お多福山ススキ草原保全活動への支援が今年からスタートしました。昔生えていたススキを再生させようという活動で、兵庫県立人と自然の博物館などの指導を受けながら、現地で作業や観察会を行っています。3年後には東お多福山にススキ草原の再生が期待できます。現在生えているササは、他の植物や生物を受け入れないのですが、ススキは様々なものと共生することができます。それこそ昔の自然な姿なのですね。
森林ボランティア支援公募事業は、ボランティア団体にとってこれまでにない事業だと思います。近いうちに、次回の公募事業の募集案内を致します。ぜひより多くの団体の方々に参加していただきたいです。

―私たちも、美味しく飲んだアサヒスーパードライが、自分たちを取り巻く豊かな自然に役立てられるのは嬉しいことです。ありがとうございました。

アサヒスーパードライ「うまい!を明日へ」プロジェクトによって整備された県立三木山森林公園の「香りの道」

井戸兵庫県知事にプロジェクト第5弾を報告

井戸兵庫県知事にプロジェクトのスタートを報告する
アサヒビール(株)神戸統括支社・城篤支社長

三木山森林公園の看板

アサヒビール提供のウイスキー樽がフラワーポットに

整備された三木山森林公園広場にてボランティアの皆さん

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