2012年
3月号
3月号

清酒のまち・伊丹を今に伝える「白雪長寿蔵」
清酒と俳諧文化のまち 歴史ロマンあふれる 伊丹のまち歩き
「酒を台なしにしようと灰を投げ入れたところ、濁りのない澄んだ清酒が生まれた」という説話で知られる清酒は、伊丹で誕生し、江戸時代には伊丹は酒造りの町として有名に。清酒の醸造に成功した鴻池家の業績を刻む「鴻池稲荷祠碑」で、伊丹の酒造りの歴史を知ることができる。造り酒屋の旦那衆の中では文芸が流行し、若くして俳諧の才能を発揮し、「東の芭蕉、西の鬼貫(おにつら)」といわれる伊丹出身の上島鬼貫や、のちに小説家に転じた井原西鶴らが俳句サロン「也雲軒」に集った。
そんな風雅で粋な日本文化を味わえるのが伊丹の街だ。酒造会社や酒蔵などが建ち並ぶ酒蔵通りをはじめ、現存する日本最古の酒蔵「旧岡田家酒蔵」や、「柿衞文庫」など、清酒発祥の地では歴史・文化があふれる。

「旧岡田家住宅」伊丹の酒造業の歴史を展示
10:00~18:00(入館は17:30まで)月曜休

清酒のまち・伊丹を今に伝える「白雪長寿蔵」

上島鬼貫(与謝蕪村筆)
柿衞文庫蔵

「柿衞文庫」日本三大俳諧コレクションのひとつ
10:00~18:00(入館は17:30まで)月曜休
入館料 一般200円 大高生100円 中小生50円
※特別展は別料金

酒作りの井戸水「老松丹水」