6月号
設立60周年を迎えた甲南大学同窓会
甲南学園の創立100周年に向けて
OB・OG力の結集でブランド力アップを目指す
2019年に創立100周年を迎える甲南学園に、甲南大学が誕生したのは1951年。政治、経済、教育、そして社会奉仕と各界に大きな功績を遺した創立者平生釟三郎の建学精神を実践すべく社会で活躍する卒業生たちの絆を紡ぐ場として、1957年に大学同窓会は設立された。現在、会員数は10万人超。年1回の総会を中心に、秋の「オール甲南の集い」などの行事開催をはじめ、現役学生の夢を支援するチャレンジ基金創設や、就活生との懇談会なども行っている。
そんな同窓生の交流の場となっているのが、各地に結成されている甲南会。北は東北から南は沖縄まで国内に30ある。平生釟三郎の「世界に通用する紳士淑女たれ」の言葉通り、同窓生の活躍は世界を駆け巡り、環太平洋を中心に海外にも7つの甲南会がある。
大学同窓会が60周年を迎えた2017年は「祝60周年 絆 未来へ!」を合言葉に、記念事業を開催。8月には大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンでの「甲南フェス・イン・USJ」に400人が参加し、岡本キャンパスのアイコモンズ完成を祝った10月の「甲南フェス・イン・アイコモンズ オール甲南の集い 大学同窓会設立60周年記念祭」では、過去最高の1300人を超える甲南ファミリーが集った。
2018年もこの盛り上がりをつないでいこうと、“還暦”を迎えた同窓会の次なる歩みの年を「REBORN 61!」と位置づけ、8月に神戸空港島のラヴィマーナ神戸でジャズの夕べを楽しむ。また10月には、甲南出身の人間国宝で、能楽小鼓方大倉流十六世宗家の大倉源次郎氏を招き、オール甲南の集いを開催するなど、同窓生が母校への誇りを胸に集う場を企画している。
大学同窓会は、日本を代表する企業の経営者たちが会長のたすきを受け継ぎ、現在は大阪商工会議所副会頭を務める立野純三会長を中心に17人の理事が「一人でも多くの同窓生の参加」を目指して運営にあたっている。甲南学園創立100周年に向けて、自由な精神のもとで人格教育に重きを置き、多くの優秀な人材を輩出してきた甲南ブランドのさらなる向上を目指し、OB・OG力を結集して、次なる世紀に甲南のDNAを継承するべく取り組んでいる。