2018年
6月号
6月号
三田と芦屋で新たなプロジェクト 住まいの美学を、次の時代へ 平尾工務店の創意と挑戦
近未来のライフスタイルを提案
昨今、情報技術の急速な進化により、世の中が大きく変わりつつあります。人間はそもそも自分の判断で行動するものですが、AIは人間の意図を予測しつつ、ある意味勝手に人間の判断を先取りするまでになっています。
確かにそれは便利なことかもしれません。しかし、本当に良いことなのでしょうか?今はまさに、家の役割を問い直す転換期にあります。車は一歩先を進んでいて、カーナビで情報化が進み、ハイブリッドでエコになり、コンピュータ制御でドライブが快適になったばかりか、自動運転の実用化も現実になりつつあります。10年前では考えられなかったことが起きているのです。住宅もまた車のようにさまざまな機能が進化を遂げ、IoTにより暮らしのあり方も変わっていくでしょう。
ですから我々はただ住宅を造るだけでなく、近未来を思い描きながら新しい技術に向き合って新たなライフスタイルを提案しないといけません。例えばAIスピーカーを活用し、照明や家電、シャッターなどのコントロールをおこない、省力化や省エネ、高齢者のサポートなども可能になるでしょう。技術に「使われる」のではなく「使いこなす」ことで、よりスマートな暮らしを。新しいモデルハウスではライトのクラシカルな意匠や天然素材という日本家屋の伝統を受け継ぎつつ、最新の技術を採り入れたある意味「変な」家かもしれませんが、ライフスタイルまでデザインすることで一歩先行く暮らしを想像していただけるのではないかと思います。