2018年
4月号
4月の生菓子は桜を連想させる色あい

御影の“お茶会”をなごやかに彩った銘菓の数々|御影の暮らしを語る

カテゴリ:スイーツ・パン, 神戸

御菓子司 常盤堂

 かつて、御影界隈に住まう名士たちの邸宅では、たびたび国内外の財界人・文化人たちを招いたお茶席が設けられていた。そんなお茶席をなごやかに彩る、季節の菓子をおさめていたのが、今も御影に本店を構える「常盤堂」。伊藤博文ゆかりの料亭「神戸常盤花壇」の和菓子部門として、慶応4年(1868)に創業した。有栖川宮家御用達をはじめ、多くの名家のひいきを受け、三菱・川崎両造船所の進水式の御菓子を担当するなどして発展。5代目店主となる岩﨑典治さんは「百貨店の外商の方がね、昭和はじめの頃、お正月に御影のお宅を回られた際、『御影を回ったら世界を回ったようなものですね』なんておっしゃっていましたよ。私の父もお菓子をお納めにいろいろなお屋敷にうかがいましたが、みなさん気軽に世間話をしてくださって、そこで社会情勢を学んだと申していました」と話す。お茶席で愛された常盤堂の繊細な和菓子の味は、戦後、全国菓子博覧会で数々の賞を受けるなど、高い評価を得てきた。
 創業当時から愛されている代表銘菓『御影雪月花』は、白楽天の詩になぞらえ、雪・月・花をかたどった手焼きの皮に、備中大納言あずきをはさんだ上品なもなか。その他、ようかん、煎餅、季節の生菓子など、素材を厳選した手作りの銘菓が揃っている。

雪月花になぞらえた三色のもなか「御影雪月花」は、創業以来、愛され続ける銘菓

4月の生菓子は桜を連想させる色あい

神戸マイスター・岩﨑典治さん

■御菓子司 常盤堂

神戸市東灘区御影中町4-8-22
TEL.078-851-4677
9:00〜18:30
定休日 日曜日

〈2018年4月号〉
メルセデス・ベンツで旅するドイツ in KOBE Vol.9
北野ガーデン|神戸の粋な店
かけがえのない生命(いのち)をジュエリーで表現 『ギメルの四季』Vol.7(2)…
ファンタジー・ディレクター 小山 進の考えたこと Vol.1
鍵と壺が想いをカタチに|夢先案内会社 FANTASY DIRECTOR|デコレー…
商人? 新聞人? 数寄者? 茶人? 村山龍平の横顔
「御影」と「中之島」、2つの美の殿堂 香雪美術館
御影の名士たちが愛した伝統の欧風料理|御影の暮らしを語る
御影の“お茶会”をなごやかに彩った銘菓の数々|御影の暮らしを語る
豊かな自然に囲まれた境内には、今日も参拝客が絶えない|御影の暮らしを語る
連載 神戸秘話 ⑯ 神戸とオリーブと小妖精と父 久坂葉子と父 川崎芳熊
明石海峡大橋、今春で開通20周年!
淡路島に遺る、丹下健三建築
ひゃ~!神戸~茨城空港は約75分 歓声がこだまする 絶景、春の茨城・栃木へ飛行機…
伝統の和菓子を受け継ぎ、夙川の変遷と共に歩んだ80年|阪急夙川の昔と今
どこに居ても、どこで暮らしても、帰りたくなるのは「寿町」|夙川「寿町」を語る
Verre de Fougère(ベール・ド・フージェール)|本物のアンティーク…
淡路島ならではの体験をしよう|明石海峡大橋20周年 淡路の旅[淡路市編]
歴史ロマンに誘われて|明石海峡大橋20周年 淡路の旅[洲本市編]
雄大な自然あふれる淡路島|明石海峡大橋20周年 淡路の旅[南あわじ市編]
おしゃれカワイイ メニューが誕生「春咲くdish」淡路島サクラマスのメニュー
神戸アンパンマンこどもミュージアム&モール 関西初!「バイキンひみつ基…
連載コラム 「続・第二のプレイボール」 |Vol.2
神戸のカクシボタン 第五十二回 自分だけの贅沢な時間
兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第八十二回
harmony(はーもにぃ) Vol.2 平穏死のすすめ
ウガンダにゴリラを訪ねて Vol.6
住人の環境に対する意識の高さが、夙川の街の礎となった|阪急夙川の昔と今
未来永劫生き続ける清閑な住宅地「寿町」|阪急夙川の昔と今
音楽のあるまち♬7 映画と音楽には深い関わりがある
神戸鉄人伝 第100回 兵庫県知事 井戸 敏三 (いど としぞう)さん
兵庫ゆかりの伝説浮世絵 第五十回
連載エッセイ/喫茶店の書斎から ㉓ イワシのトレトレ
「有馬ます池」がより楽しみやすくリニューアル!|有馬歳時記
英国と神戸 Vol.10 北野を愛したE・H・ハンター