2015年
3月号
3月号
It’s NEW! ブラジル音楽とジャズのフュージョン RACHA FOR A(ハシャ・フォーラ)
11月に芦屋のLeft Aloneで演奏した「ハシャ・フォーラ」は、ジャズのスタンダードナンバーをブラジリアン風にアレンジしたオリジナルナンバーを披露。ふだんはニューヨークとボストンで活躍しているバンドで、今回はアルバム発売記念に東京、神奈川、名古屋、京都、大阪、神戸などで日本ツアーを行なった。
リーダーの本宿宏明さんは、バークリー音大でジャズを学んだフルーティストで、マイルス・デイヴィスが「神」というミュージシャン。しかしニューイングランド音楽学院在学中にブラジル音楽に出会い、傾倒していったという。同学院ではジョージ・ラッセルのアシスタントを務めていた本宿さんは、「マイルスがジャズは常に進化しなければ意味がないと言っていた。ぼくの中でのジャズの進化は、ブラジルのリズムとの融合、ジョージ・ラッセルに影響を受けた音の重力概念」とJAZZ TOKYOのインタビューに答えている。クラシック出身のヴァイオリニスト・池田里花さん、アメリカ在住ブラジル人、マウリシオ・アンドラージさん(ギター)、ハファエル・フッシさん(ベース)、フェルナンド・サシーさん(パーカッション)とともに2010年に「ハシャ・フォーラ」を結成した。
アルバムには本宿さんのオリジナル曲のほか、ブラジルの作曲家のナンバー、スタンダードの「イパネマの娘」をブラジルのリズム、アフォシェで編曲したナンバー、東日本大震災のチャリティーのために本宿さんが書き下ろした「さくらさくら」など11曲が収められている。
■お問い合わせ/阿の音ミュージック
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