2021年
1月号
1月号
寿し 花板|神戸の粋な店
早朝は朝市に出向き、
午後は明石の昼網で揚がった魚介を自分の目で確かめる
阪神線「大石」駅徒歩数分、住宅地の中にひっそりと佇む寿し「花板」。この地にオープンして2年目を迎えた。近隣の馴染客から、“昔”の常連客が足繁く通う。震災後25年にわたり三宮に店を構え、多くのお客さんに贔屓にされた。2年前に現在の住まい兼店舗のスタイルに。「60代・70代になっても無理なく現役をつづけることを考え、カウンター席10名のみの店舗にしました」とご主人の片山裕一郎さん。
休日には雨の日でも必ず釣りに出かける釣りキチでもある。それだけに魚にはうるさい。ランチには朝市に出向き自分の目で確かめたものを選りすぐり、午後は明石の昼網で揚がった魚介を厳選する。
今では見ることがなくなった寿し職人伝統の差し下駄を履き、厨房に立つ。「最近、差し下駄を売る店がなくなって困るなあ」。昔気質の仕事の厳しさの中に、優しい笑みがこぼれる。
寿し 花板
神戸市灘区大石東町5-7-6
TEL.078-801-8741
11:00〜13:30(L.O13:00)
17:30〜22:30(L.O22:00)
水曜休み
https://localplace.jp/t200410784/
【推薦者】
飯田健一公認会計士事務所
飯田 健一 さん