10月号
神戸のカクシボタン 第七十回 居心地の良さが神戸の魅力 長江健次さん
写真/文 岡 力
「話題になっている実感はなかったですね…レコード発売日は、友人と若狭へ遊びに行っていました(笑)」。そう語るのは、タレントの長江健次さん。大阪府豊中市出身、幼少期から数々の素人参加番組に出演。転機が訪れたのは、高校2年の時。東京で行われたバラエティ番組のオーディションに落ち局内をウロウロしていたところパーソナリティを務める萩本欽一さんの目に留まり一転して合格。「欽ドン!良い子悪い子普通の子」(フジテレビ)でフツオ役として人気を博す。番組内で結成した「イモ欽トリオ」のデビュー曲「ハイスクールララバイ」は異例のヒットとなりミリオンセラーを記録。「学業と両立しながら東京へ通っていました。コントで襖を締める際にオチが必要となりリハ―サル時にア行から順番に言った結果『…な‼』のギャグが完成しました」と当時を振り返る。
タレント・歌手・俳優として活動する傍らスノーボーダーとしも活躍。選手のみならず大会運営やスポンサー営業もこなしてきた。近年は全国のライブハスで錚々たるゲストを招き音楽活動に励んでいる長江さん。「神戸でライブをするようになって8年。この街は、少しのプライドと居心地の良さが魅力です。宿泊しているメリケンパークからライブハウスまでの程よい散歩道がお気に入りです」。今日も肩の荷を下ろし大切な仲間と穏やかな瞬間を過している。
(撮影協力:神戸メリケンパークオリエンタルホテル)
■長江健次Autumn Live tour 2019
【日時】10月13日(日)17時~
【場所】the Cave KOBE
(神戸市中央区中山手通1-5-9 港都会館B1)
【CAST】太田公一・根岸和寿・吉川弾
■岡力(おか りき)コラムニスト・放送作家
ふるさとが神戸市垂水区。関西の大衆文化をテーマとした執筆・テレビ、ラジオ番組を企画。連載・レギュラー「のぞき見雑記帳」(大阪日日新聞)「Oh!二度漬けラジオ」(YES-fm)