2012年
8月号
8月号
「兵庫老舗会(仮称)」が発足
地元神戸の人が愛する老舗店を守るために
大震災や後継者問題などを乗り越え、代々のれんを守り続ける老舗の料理店が集まり、交流していこうという「兵庫老舗会(仮称)」が発足した。
「昔、通っていたお店がどんどん姿を消してしまって悲しい」「なんとかお店同士が協力し合い、PRして老舗店を守っていけないか」という考えを持った兵庫県ツーリズムアドバイザーの鵜殿麻里絵さん(懐石料理店「松廼家」女将)と、神戸観光大使の草葉達也さん(作家)が意気投合し、発足に至った。名誉顧問には井戸敏三兵庫県知事をはじめ、神戸を代表する経済人たちを顧問に迎える。
第一回の実行委員会は6月28日に行われ、実行委員長の草葉さん、局長の鵜殿さんのほか、委員の楠典文さん(レストラン・北野クラブ)、白崎大介さん(北京料理・第一樓)、岸徹さん(株式会社トライス)が参加、これからの方針などを話し合った。会員は随時募集していく予定で、入会は無料。委員会では神戸市内の創業50年以上の老舗店をリストアップしており「入会資格を創業年数だけで決めるのではなく、会の理念やコンセプトに沿ったお店に入会いただくようにしたい」「老舗が団結することによって“神戸力”が強まることに期待したい」といった意見も出された。今後は会員店を増やすだけでなく、老舗店を集めた本を出版し全国的にPRしていくことも予定している。