2012年
8月号
8月号
耳よりKOBE 節電の夏を、芸術で涼やかに 向山水墨会 うちわ展
昨年の東日本大震災と原発事故の影響で、今年の夏もまた節電が謳われているが、実用性と芸術性を兼ね備えたうちわに着目したユニークな展示会「向山水墨会うちわ展」が、6月16日~7月15日、ジュンク堂書店三宮店4Fギャラリーで開催された。
向山水墨会は神戸在住の画家、向山和子さんが主宰する神戸と加古川の水墨画教室の生徒たちのグループ。今回は向山さんと向山水墨会のメンバーのうちわ作品が展示・販売されている。また、堂本印象が描いた薔薇や上村松篁筆の桔梗など、日本画の巨匠たちの珍しいうちわ作品も展示。美術ファンも集い、作品を鑑賞した。
6月16日におこなわれたオープニングの集いには、兵庫県芸術文化協会の木村光利理事長も駆けつけ、井戸知事からのメッセージも届いた。なお、今回の展示会は東日本大震災の被災地支援にも尽力。売上げ(114,595円)は兵庫県芸術文化協会の「がんばろう東日本!アート支援募金」へ寄付されるほか、ワークショップで作成された励ましの言葉などが描かれたうちわ300本が、宮城県名取市の仮設住宅に贈られる ことが決まった。