8月号

2026 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展|知と美 Vol.8
イタリア北部の都市ボローニャで1964年から毎年春に開催されている世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市「ボローニャ・チルドレンズ・ブックフェア(BCBF)」。その期間中、絵本原画のコンクールが1976年から行われています。国籍や出版歴の有無を問わず、作品技法にも制限がなく、5枚1組のイラストを用意して誰でも応募できる公募展です。入選を機に絵本を出版するなど、絵本作家として第一歩を踏み出した入選者も多く、「絵本作家の登竜門」といわれています。
西宮市大谷記念美術館で1978年から毎年、このコンクールの入選作品の展覧会が開催され、市民をはじめ絵本が好きな多くの人たちに親しまれています。2026年のコンクールには94の国と地域から4158組の応募がありました。その中から、日本人7人を含む入選を果たした33の国と地域の75組の原画が展示されます。
また、ボローニャ展で入選した35歳以下の作家の中から毎年1名が、BCBFとスペインのSM財団によって設立された「ボローニャSM出版賞」に選ばれます。2025年、最年少(当時19歳)で受賞したマリア・ハイドゥクさん(ウクライナ)が制作した絵本「コツキーさん」の原画も展示されます。さらに、出版された本を対象にして部門ごとに審査が行われる「ラガッツィ賞」でスペシャル・メンションに選出された日本人の2作品、すげいずみ『のらねこノラ』(ポプラ社)と横山裕一『ゴロゴロゴロゴロなんのおと?』(パイインターナショナル)の原画も並びます。
現代を生きるイラストレーターが作品に込めたさまざまなメッセージが伝わってくる展覧会。世界各国から集まった絵本原画の「今」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

パロマ・バルディビア(チリ)《世界のはしっこで》

セシル・クニ(フランス)《ポケットちゃんたちの冒険》

カーリー・グレディル(イギリス)《ぼくらの星》
2026 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展
8月22日(土)~10月18日(日)
西宮市大谷記念美術館
OTANI MEMORIAL ART MUSEUM, NISHINOMIYA CITY
■西宮市中浜町4‐38
■TEL.0798-33-0164
■休館日 水曜日(祝日の場合は翌日)
■開館時間 10:00~17:00(入館は16:30)
■観覧料 一般1,300円、高大生600円、小中生400円












