09.19
WEB 版 エンタメ情報|HOUND COG LIVE Autumn Special
『僕の歌は、君の歌〜K’s Selection 2024〜』
大友康平さん
ロックバンドHOUND DOGが贈るアコースティックライブが、昨年に続き、東京・神戸で開催される。今年は共に3days!
長年にわたり日本のロック界を率いてきた、熱きボーカリスト大友康平さんに思いを聞いた。
来年、デビュー45周年。
新しいHOUND DOGの音楽とは。
Q.アコースティックライブをすることになったきっかけは?
A.ファンからの声です。年に1度のコンサートを続けてきましたが、「もっと聴きたい」という声を多くいただいて、それなら新しいことをやってみようかと。
立ち上がって拳を上げるロックンロールではなく、ゆっくり歌を聴いてもらうライブ。これまでもバラードは「聴いてもらう」ことを意識して歌っていましたけど、このライブは、より浸ってもらうためにHOUND DOGの楽曲をアレンジしました。
昨年9月に初めてファンの前で歌ったのですが、ことのほか評判が良くて。でもそれは後になってわかったことで、ライブ中は、手応えがわからなかったんですよ。通常のロックンロールショーでは、「行くぞ!」「おう!」っていうパワーのキャッチボールがあるけど、アコースティックはないから(笑)
Q.タイトルにこめた思いは?
A.“ K ” は康平のKです(笑)
みんなが聴きたい曲のほかに、長年のファンでもなかなか知らないマニアックな曲を、自分のわがままでセレクトしています。
自分のロックンロールは「みんなで熱くなろうぜ!」というテーマをもってるけど、アコースティックは「家のリビングに遊びにきてもらう」感じ。昨年は舞台に絨毯を敷いて、リビングにいるように好き勝手歌いました。神戸のホールがすごくよかったので今年も楽しみです。
Q.大友さんが感じているアコースティックの魅力とは?
A.ディナーショーを何度かやったことがあるんですが、ディナーショーはじっくり話ができるところがいいんです。1曲歌って、その曲の思い出とか、作った年の出来事なんかの話をする。ラジオや雑誌でも話さないことまで話してしまうんですよね。ロックンロールのステージでもMCはあるけど、全く違うんですよ。
アコースティックは「話ができる」ところが同じで、ひとつの曲を、話を交えながら、じっくり楽しんでもらえる。素性がバレる、心の中を覗かれるような、そういう照れくささはありますけど、隠すことでもないし。
演奏も違います。ロックンロールはガーンっていう勢いも大事だけど、アコースティックは、音の出し方に緊張感があって。それがいい緊張感でね。だからまたこのライブをやりたかったんだろうな。HOUND DOGの幅の広さもお見せできると思います。
Q.腫瘍が見つかり療養を発表したのは今年1月のことでしたね。
A.健康には人一倍気をつけていたつもりだったのに、予期せぬ事が起こりました。
若い頃は、コンサートで10ヶ月旅を続け、残り2ヶ月はレコーディング。音楽漬けの数十年、体力には自信はあったんだけど。入院、手術、静養し、5月にステージに戻りました。ステージに立ってしまうと、ステージ魂というか、ロックンロール魂というのか、いつも通りでしたよ。
病気をして、自分は「生かされて」いるのだと心の底から思うようになりました。それと、自分は歌うために生きている、と再認識できました。
Q.来年はデビュー45周年ですね。
A.歌い始めた頃から数えると50年になります。50年歌ってる(笑)。好きだから歌い続けられるし、好きだから悩みますね。歌って難しいなぁって思ってます。どれだけ長く続けていても、お客さんとの出会いは一期一会。自分はいつも気持ちを込めて歌おうと…。そこは変わらず自信があります。それから「ライブができる」「歌える」ことが幸せだと思っています。
Q.最後に、読者に向けてメッセージを。
A.メジャーデビュー45周年を迎えます。数十年にわたって培ってきた魂込めた曲を一つ一つ表現していきたいと思っています。これまでの熱いロックンロールショーと、今回の優雅なアコースティックショーとのコントラストを楽しんでください。通常のコンサートのセットリストには入っていない、いい曲がたくさんあるので、「来てよかったな」と思ってもらえる内容になっていると思います。
◾公演情報
HOUND DOG LIVE Autumn Special
『僕の歌は、君の歌~K’s Selection 2024~』
日時:
2024/09/21(土) 17:00
2024/09/22(日・祝) 16:00
2024/09/23(月・祝) 16:00
会場:神戸朝日ホール
詳細はコチラ
text. 田中奈都子