2017年
3月号

早くて安い! 神戸空港からひとっ飛びの旅!!|神戸〜茨城の飛行機旅(前編)

カテゴリ:楽しむ, 観光

美しい梅と美味しい梅酒に酔いしれる! 春は黄門さまの茨城へ、梅旅に

日本三名園の一つ、茨城水戸の『偕楽園』には約100品種3000本、水戸藩の藩校『弘道館』には約60品種800本の梅が植えられ、開花にあわせて『水戸の梅まつり』を開催。梅観賞後の梅酒を一献♪もお楽しみ。

金沢の兼六園、岡山の後楽園と並ぶ日本三名園のひとつ『偕楽園(かいらくえん)』は、1842年に水戸藩第9代藩主、徳川斉昭公(なりあきこう)が藩主だけではなく家臣や領民と偕(とも)に楽しむ場として創設。時に厳しく、時に寛容に、バランスよく生きるべきという儒学の思想を掲げ、文武を学ぶ『弘道館』&余暇を楽しむ『偕楽園』がセットでつくられた。
偕楽園には酈懸梅(てっけんばい)、麝香梅(じゃこうばい)といった珍しい梅のほか、捻り曲がった黒い幹が堂々たる風格の老梅が多いのも特徴。甘酸っぱい香りとともに楽しむ梅の花の白&薄桃色のグラデーションはため息ものの美しさだ。
一方の水戸藩の藩校『弘道館』では、館を囲む白壁に梅の紅が映え、比較的人も少ないため、落ち着いて観梅できる。


「杯の中には別の春がある」と黄門様
※その意味は後述

梅酒と酒の資料館「別春館」で梅酒の試飲♪

私たち水戸の梅大使がお待ちしています
2017年 水戸の梅大使の皆さん

『偕楽園』では梅まつり期間中、市民観光ボランティアが10~16時まで常駐して無料で園内を案内してくれる。取材日は、会長の小貫正雄さんが案内してくださった。
「満開の時期もいいですが実は3月初めの、8分咲きの頃がお勧め。早咲き・中咲き・遅咲きの梅を楽しめます。特に雨が降った翌日ならば、甘酸っぱい梅の芳香や幹の美しさが際立っていますよ」と小貫さん。斉昭公が梅を植えたのは雪を冒して春を告げる梅で心を和ませると同時に、軍事用食料として梅干しが採れることも見込んで。だから紅梅より実の生る白梅が多いといった歴史話にふむふむ。詩歌や慰安会を催すために建てられた『好文亭』の建物内の秘密も教えてもらえ、充実の観梅時間を過ごせる。
梅まつり期間中は、『弘道館』や『偕楽園』にて、「夜・梅・祭」や納豆の早食い世界大会など水戸ならではの人気イベントが用意されているので、HPで確認して出かけたい。

市民観光ボランティア会長「歴史アドバイザー水戸」小貫正雄さん

平成27年に「近世日本の教育遺産群」として日本遺産に認定された『弘道館』

第121回水戸の梅まつり

期間:2/18(土)~3/31(金)
会場:偕楽園(水戸市常磐町1-3-3)
弘道館(三の丸1-6-29)
問:029-224-0441/水戸観光協会
料金:無料(好文亭・弘道館は有料。各大人200円※セット入場券350円もあり)
(水戸観光協会で検索ください)

黄門料理とはなんぞや?

花(梅)も団子(食事)も楽しみたい人は、偕楽園からすぐの懐石料理店『とう粋庵』へ。古民家の梁や土壁を配したネオクラシカルな庵空間で、洗練を極めたモダン懐石を極上ワインと共に楽しめる。水戸名物・納豆のしんじょうや梅ダシでさっぱりと堪能する茨城産豚肉のしゃぶしゃぶなど、地元の旬食材をセンス抜群の技でドラマチックに仕上げて提供。梅の時期限定のランチ「春ひかり」をはじめ、話題の「黄門料理」(ランチ3,500円・ディナー5,000円※税抜、要予約)も一度はぜひ食べてみたいもの。黄門さまこと徳川光圀公は漢方を食事に採用したり、地産地消を実践したりで長寿を全う。そのヘルシーな食事内容に現代風なアレンジを加えて復元した希少な「黄門料理」を味わえる!

季節限定「春ひかり」2,700円

●とう粋庵

水戸市千波町2755-1
029-305-7560
11:00~14:00 (土日祝~15:00)、
17:00~21:00 (※金・土・祝前日~22:00)
無休
(とう粋庵で検索ください)

お土産に茨城の美酒を

全国の梅酒大会で次々と優秀賞に輝く、茨城の老舗酒蔵『明利酒類(めいりしゅるい)』の「百年梅酒」。国産梅で作る原酒を長期熟成させ、ブランデーとハチミツで仕上げる芳醇な香りとコク、トロンとした口当たりが特徴。酒蔵に隣接する観光資料館“別春館”は無料で見学可能。数々の資料の展示ほか、ショップでは清酒「副将軍」、茨城産紅あずまの芋焼酎「漫遊記」や「笠間の栗焼酎」、梅酒を展示即売。3種類ある「百年梅酒」の試飲もできる♪ コク深い「完熟梅特別仕込み」、すっぱい「完熟にごり仕立て」と、甘味や旨味が全く別もの!思わず3種とも買って帰りたくなる!

江戸時代創業の『明利酒類』は主要酵母を開発した日本の酒造りにおいてなくてはならない存在。写真は小川眞幸相談役

日本一の梅酒を飲み比べ

“別春館”は、冬の寒い夜に水戸黄門様が「お酒を飲むと春になったように体がポカポカ。盃の中には別の春が入っている」とおっしゃった逸話にちなんで命名されたとか

●梅酒と酒の資料館 別春館

茨城県水戸市元吉田町327
029-246-4811
9:30~16:30
月曜休館※祝日の場合は翌日

マイビール作りに酒十割そば

ふくろうマークでお馴染み、各国で金賞受賞、世界約30ヶ国以上で飲まれている日本のクラフトビール「常陸野ネストビール」。その醸造会社、茨城県那珂市『木内酒造』の敷地内にある、清酒「菊盛」の酒蔵や『手作りビール工房』、茨城産常陸そばを自社のお酒で打つ“十割酒蕎麦”を味わえる食事処『な嘉屋』が評判。また、ビール飲み比べセット(3種600円)など、気軽にお酒を楽しめるバーカウンターの『ききさけ処』、お土産店も人気。事前に申し込めば、世界でたった一つのマイビール(25,515円~)を作ることも!

ふくろうマークが世界的に有名

水を使わずに酒だけで打った十割の酒蕎麦が自慢

常陸野ネストビールのビール造り体験が大人気(詳細はHPをチェック)。

女性に人気!
09年梅酒日本一に輝いた「木内梅酒」もぜひご賞味を

飛行機旅でしか楽しめない時間と空間

神戸から茨城へは、電車を乗り継いで行かずとも飛行機なら、ひとっ飛び !
空港でしか買えないお土産もお見逃しなく!

茨城へは「スカイマーク直行便」が便利

神戸から茨城県水戸へ行くにはどうしたらいいの?
新幹線では、「新神戸駅」から「東京駅」にでて、「上野駅」からさらに乗り換えて「水戸駅」まで4時間以上も…。
飛行機ならば、神戸空港からスカイマークの直行便を利用すると約70分で到着!空港から水戸までは高速バスで40分。また2017年3月31日までならば、茨城空港を利用して茨城県に入り、県内で1泊以上すれば、レンタカーの最初の24時間の基本料金をキャンペーン価格1000円(※1名の場合、2,000円)で利用できる! 詳細は「茨城空港 1000円レンタカープラスキャンペーン」で検索!

【お問い合わせ】 スカイマーク予約センター
【電】全国共通ナビダイヤル0570-039-283(8時~20時30分)

「茨城空港」で地元茨城のお土産を!

茨城空港ターミナルビル内には、茨城ならではの特産品、水戸納豆や干しいも、空港のある小美玉市の乳製品を使った極上プリンやヨーグルトなど、お土産として喜ばれること間違いなしの商品がバラエティ豊かに揃う♪

水戸納豆
販売場所『SKY ARENA』
茨城と言えば、何と言っても水戸納豆。一般的な納豆はもちろん、切干大根を合わせて醤油で漬け込んだ水戸のお惣菜「そぼろ納豆」や伝統の「わら納豆」など種類も豊富。

茨城空港限定!ハッスル黄門どら焼き
販売場所『亀じるし』
茨城を代表する御菓子処『亀印本舗』が販売する空港限定「どら焼き」。茨城県のマスコット「ハッスル黄門」が飛行機に乗ったデザインが大きく刻印されている!

●『亀じるし(0299-54-0070)』
●『SKY ARENA(0299-37-2345)』/共に8:30~19:00

月刊 神戸っ子は当サイト内またはAmazonでお求めいただけます。

  • 電気で駆けぬける、クーペ・スタイルのSUW|Kobe BMW
  • フランク・ロイド・ライトの建築思想を現代の住まいに|ORGANIC HOUSE
〈2017年3月号〉
<特集>日本遺産・淡路島 淡路島の“美味しい”くらし ー 扉 ー
パスタ フレスカ ダンメン|淡路島の“美味しい”くらし
フローラルアイランド|淡路島の“美味しい”くらし
フレッシュグループ淡路島|淡路島の“美味しい”くらし
パルシェ香りの館|淡路島の“美味しい”くらし
北坂養鶏場|淡路島の“美味しい”くらし
あわじ花さじき ほか|淡路島の“美味しい”くらし
日本遺産・淡路島を語る
御食国の海で育てた〝幻の魚〟淡路島サクラマス
フランク・ロイド・ライトの名建築にふれる
新型BMW 5シリーズついに登場!― その全貌が明らかに ―
連載 輝く女性 ① 医療分野でのアロマセラピー「緩和ケア・アロマ」で患者さんを笑…
早くて安い! 神戸空港からひとっ飛びの旅!!|神戸〜茨城の飛行機旅(前編)
連載 ミツバチの話 ⑧
おのころ島神社(自凝島神社)|私の淡路島
沼島|私の淡路島
水仙の丘|私の淡路島
うずの丘 大鳴門橋記念館|私の淡路島
成ヶ島|私の淡路島
絵島|私の淡路島
ガゼボショップが提案する“上質なくらし”⑨
洗練された“神戸らしい”クラフトビールで乾杯!
連載 神戸秘話 ③ 神戸一中サッカー部 人名録
第9回 神戸洋藝菓子ボックサン
神戸の粋な店 Vol.12 煮あくつ
“特別なもの”との出会い ベール・ド・フージェールの家具 8
「ランボルギーニ神戸」が旧居留地に上陸!
神戸から行く長崎・キリシタンの里を訪ねて(上)
文教都市西宮で100年の歴史を刻む紳士の学校|連載 神様に愛された地、夙川③
兵庫県医師会の「みんなの医療社会学」 第七十回
ヤナセ 姫路支店|100年にわたる“感謝の心”を、未来につないでいきます。
Power of music(音楽の力) 第15回
連載エッセイ/喫茶店の書斎から⑩ 新子さんからの手紙
神戸鉄人伝 第87回 声楽家・大阪音楽大学准教授 並河 寿美(なみかわ ひさみ)…
神戸のカクシボタン 第三十九回 熱波に魅せられて・・・神戸サウナ&スパ
兵庫ゆかりの伝説浮世絵 第三十七回
第41回 チャリティーバザー ~女性と女児のための教育の向上を~
“ウェスティンホテル淡路” 高層階フロアの客室が、より快適にリニューアル!