2月号
早くて安い! 神戸空港からひとっ飛びの旅!! |神戸〜長崎の飛行機旅(後編)
長崎といえば、“長崎ちゃんぽん”“皿うどん”のほか、大人のお子様ランチ“トルコライス”も有名だけれど、長崎人(じげもん)が「こんな旨かぁ〜よかもんがある」と胸を張る、まだ知られていないグルメがいっぱいあるのだ。長崎旅の後編では、【今、食べたい長崎自慢のおいしいもの】をご紹介!
長崎の旬の観光情報は「長崎市公式観光サイト」や「ながさき旅ネット」でも!
食の「長崎文化」をいただきます♪
「漁獲量全国2位、魚種の多さでは全国1位といわれる長崎。そこで、魚の美味しいまち=長崎を広く知っていただき、『お魚のまち』ならではの魚料理を観光客の方にも、もっと気軽に楽しく味わってもらうため、“新”ご当地グルメを売り出し中です♪」と石丸さん。美容や健康にいいDHAやEPAを摂取し知的美人に育った、お魚好きの彼女は「魚のまち長崎応援女子会」の事務局員としても活躍中!
長崎“新”ご当地グルメとは、①長崎の魚&たっぷりのスープをライスやパンと一緒に食す「長崎そっぷ」 ②サバ&パンの意外なコンビが絶妙な「サバサンド」 ③ド・ロ神父ゆかりの外海地区からは神父が日本初で伝えたパスタ&長崎産魚介の「ド・ロさま海鮮パスタ」の3メニュー。市内の協力店で各々に工夫した個性的な新メニューを楽しめる!
長崎市水産農林部
水産農林政策課
石丸綾子さん
※「長崎“新”ご当地グルメ」ガイドブックを配布中!
出島にまつわる物語を料理に反映し伝承する
江戸時代の貿易港・長崎では、牛肉や豚肉、乳製品を使った西洋料理や中国料理がいきづき、これらはやがて日本各地へ広まっていった。扇形をした人工島「出島」には当時、オランダ商館があり、交易や文化交流、蘭学が盛んだった。現在は史跡「出島」としてかつての建物が復元され、タイムスリップ気分を楽しめる。
『出島内外倶楽部レストラン』で“新”ご当地グルメ「長崎そっぷ(写真①)1620円※要予約」をいただいた。「そっぷ」とは、オランダ語でスープのこと。同店ではオランダ商館で食されていた伊勢海老のスープをアレンジして提供。海老の旨味あふれるオレンジ色のスープの海に、出島を象ったバターライスやオランダ伝来野菜を積んだ船のタルトなどが散りばめられ、出島の歴史物語を目と舌で堪能できる。店の運営は『NPO法人長崎の食文化を推進する会』。「出島でしか作れない本物の料理を味わってもらい、食文化を卓越した技術の伝承と新長崎の食文化の発展を目指したい」と理事長の山下さん。ホテルニュータンダ名誉総料理長で全国洋食部門の第一人者の山下さんや食のプロ達が、料理を切り口として長崎の食文化の伝承事業を仕掛けている。
●出島内外倶楽部レストラン
【住】長崎市出島町6-1 史跡 出島内
【電】095-893-8015
くじらは長崎にあり。ウネスにウナル!!
もう一つ、見逃せないのが鯨料理。鯨と長崎との歴史は古く、捕鯨の様子が描かれた弥生時代の壷が出土、今も県民一人当たりの鯨肉消費量は全国一。鯨専門店ほか、鯨料理を気軽に味わえる居酒屋や寿司屋も多い。
人気居酒屋『五人百姓(ごにんびゃくしょう)』で鯨尽くしディナーをご馳走になった。すえひろ、さえずり、赤身、ベーコンなど、多彩な刺身や腸ハムを堪能。林昭彦社長自慢の「くじらしゃぶ(写真②)1人前3564円」は、高級部位・紅白の畝須(うねす)をダシにくぐらせると旨味のある赤身がキュッと踊り、とろける脂身の甘味と渾然一体に。シメに濃厚スープでつくるおじやは河豚(ふぐ)雑炊、蟹雑炊も鯨の潮で吹き飛ぶ(!?)ほど、絶品。魚ではないけれど目からウロコ、うなる味をぜひ体験してほしい!
長崎の魅力は食のみならず! 世界・日本新三大夜景を堪能
香港、モナコと並ぶ『世界新三大夜景都市』に認定された長崎の夜景。2015年10月に神戸で開かれた『夜景サミット』では神戸市、札幌市と並び、長崎市が『日本新三大夜景都市』にも認定。本誌1月号(長崎の旅・前編)で登場いただいた “夜景ナビゲーター”の資格も持つ、長崎国際観光コンベンション協会の吉谷(よしがい)さんは長崎の夜景の魅力をこう語る。
「長崎港を中心に山に囲まれたすり鉢状の地形による立体的な夜景を、稲佐山・鍋冠山(なべかんむりやま)・風頭公園など多方向から楽しめます。また、稲佐山展望台では360度と変化に富んだ夜景を眺めることができるのも他市にないポイントです。教会や石橋のライトアップ、長崎ランタンフェスティバルなど、街全体での取り組みも夜景都市認定の際に、高い評価につながりました」。
吉谷さんおすすめは、稲佐山の反対方向、鍋冠山からの夜景。「平成28年4月に展望台がリニューアルし、展望スペースも約4倍に拡大、バリアフリー仕様になりました。夕方、海に沈む夕日も美しく、旧グラバー住宅やジャイアント・カンチレバークレーン、軍艦島など、『明治日本の産業革命遺産』の構成資産も一望できる抜群のロケーションで、日没から30分程がおすすめタイム★」。
山の斜面にはりつくように建つ家々の灯りが輝きを増し、優しい趣きの長崎の夜景。派手なネオンサインが多い神戸の夜景とまた違って、癒し度も満点だ。
グラバー園「第2ゲート」から鍋冠山へは徒歩で10分程(石橋電停からは「グラバースカイロード」が便利)。旧グラバー住宅とあわせて観光しよう
ジャイアント・カンチレバークレーンや戦艦武蔵の建造ドッグなども見える
飛行機旅でしか楽しめない時間と空間
神戸から長崎へは、便利な飛行機でひとっ飛び!
空港ではテレビなどで話題の名物メニュー「トルコライス」も味わえる!