12月号
ぶらり私のKOBE散歩 Queen of Kobe Music 神戸はどこでもジャズステージ
高橋リエ Rie Takahashi<ジャズヴォーカリスト>
ジャズヴォーカリストの高橋リエさんに、お気に入りの神戸を訪ねていただきました。
高橋さんが取り組む「ジャズ・チャンツ」についてもご紹介しています。
高橋リエ(たかはし りえ)
神戸市出身、在住。母の影響で洋楽を聴いて育ち、マジシャンでもあった父のパフォーマンスを見て育つ。2008年神戸ジャズ・ヴォーカル・クィーン・コンテスト初出場で『富士通テン賞』受賞。2009年『準グランプリ』受賞。2013年さいたま新都心JAZZ VOCAL CONTESTでグランプリ受賞。2014年第15回神戸新開地ジャズヴォーカルクィーンコンテストでグランプリ受賞。関西のみならず東京でも活動している。独自のジャズ・チャンツ&ヴォーカルレッスンを考案し、全国初のユニークなレッスンを実施。ひょうごラジオカレッジで講師として、英語の持つリズムを楽しいジャズのリズムに乗せて習得する日常英会話や、歌うことでアンチエイジングなど神戸ジャズを通じての音楽の持つ力「神戸JAZZとジャズ・チャンツ」について講演活動を行う。
18歳のころ初めてジャズに出会った名門「SONE」
ジャズの街・神戸を代表するジャズレストラン「SONE」。高橋さんが、ジャズという音楽に初めて出会った場所でもあります。18歳のときデートで訪れた高橋さん、大人の雰囲気にすっかり魅了されたのだとか。本格的にジャズヴォーカルを始めたのはそれから10数年後、会社員などを経て、三宮のジャズバーで初ステージを踏みました。現在、高橋さんは「SONE」のライブにレギュラー出演しています。
白ワインをソーダで割ったスプリッツァがお気に入りの高橋さんは、今夜もパワフルかつスイートなステージを披露しました。お酒だけでなく、コース料理など本格的なお料理も楽しめるSONE。「スモークサーモン」や「チーズ盛り合わせ」など昔から愛されてきた定番メニューも多くあります。
■JAZZ LIVE&RESTAURANT SONE
TEL.078-221-2055
神戸市中央区中山手通1-24-10
17:00~24:00
無休(ただし1/1~3は休業) ★通常ミュージックチャージ1,140円(税別)
ジャズ音楽を使った英会話学習法「ジャズ・チャンツ」とは
昨年、第15回神戸新開地ジャズヴォーカルクイーンコンテストでグランプリを受賞した高橋リエさんは、念願だった全米最大級の「Jazz Alley」での出演権を手にしました。9月にシアトルで行われた「Jazz Alley」に出演、洗練された本場のサウンドにますます魅了され、今後も国際的に活動の場を広げたいと夢を描きます。
高橋さんは、ジャズシンガーとしての活動のほかに、「神戸ジャズとジャズ・チャンツ」をテーマにしたワークショップを兵庫県内各地で行っています。「ジャズ・チャンツ」とは、ジャズ音楽によって英語の発音、イントネーション、リズムを身につけるトレーニング方法で、1960年代にアメリカの英語教師、キャロリン・グレアムによって発明されました。高橋さんはその創始者グレアム氏認定コースを取得したインストラクター。もともと、自身の英語力アップと、歌によってもっと思いを伝えたいという願いで学び始めたジャズ・チャンツでしたが、現在ではオリジナルのヴォーカルレッスンによるトレーニングを開発しました。「ジャズにのせて言葉の強弱やリズムを練習することで、日常的な英会話を身につけることができます。歌が苦手な方も、もちろん楽しく学ぶことができます」と高橋さん。
また、ひょうごラジオカレッジでは、英語の持つリズムを楽しいジャズのリズムに乗せて習得する日常英会話や、歌うことでアンチエイジングなど神戸ジャズを通じての音楽の持つ力「神戸JAZZとジャズ・チャンツ」について講演し、高齢者にも反響を呼んでいます。
「ジャズ・チャンツ」のレッスンは、ワークショップ以外には、個人レッスンのみを受け付けています。
昔ながらの洋食メニューとお酒 「Nyu’s Bar」
ハンター坂にある洋食店「Nyu’s Bar(ニューズバー)」のオーナーシェフ・入田(にゅうた)秀一さんは、いつも柔和な笑顔で出迎えてくれます。本山のモンペリエというお店で30年以上厨房に立ち、身につけた洋食は、「味つけも調理法も、昔から一切変えていません」とのこと。ケチャップで作るスパゲティナポリタン、オムライスなど、昔のままの洋食の味。高橋さんの好物・海老とマカロニのグラタンは、粉とバター、牛乳のホワイトソースにベーコンを隠し味にしたシンプルなもの。ステーキは良いお肉をブロックで仕入れて注文を受けてからカットした新鮮なものを焼き上げます。ドリンクは、ワイン、ウイスキー、焼酎も。お酒だけ飲んで帰られる方もいます(その際はつきだし付)。
お客様は、女性の一人客や若い方も多く、またモンペリエ時代の常連さんも、入田さんの味を求めて今も通ってこられるのだそう。入田さん一人で切り盛りしているので、予約がベターです。
■洋食&Drink Nyu’s Bar
TEL.078-241-1688
神戸市中央区中山手通2-13-9 エール山手ビル101
17:30~翌2:00(L.O.1:30)
※日曜、祝日は24:00まで(L.O.23:00)
月曜休(1/1休、1/2・3貸切のため
1/4~通常営業)
“情報発信型”ネイルサロン「LAHASHIA(ラハシア)」
オーナーの大戸恵美さんは、自身もジャズシンガーであり、高橋さんのお友達。9月にトアロードにネイルサロンをオープンしました。ネイルは上品で洗練されたデザインが多く、会社や家庭など日常づかいが可能で、シンプルな中にも華やかさが感じられ、幅広い年齢層に対応。ネイルだけでなく、ジェルフラワーやバロックパールを使った一点もののアクセサリーなども販売。
人々が集い、情報が集まるサロンにしたかったという大戸さん。「サロンの中では、お店やイベントの情報を発信していますから、ネイルだけでなく誰でもお気軽に」とか。大戸さんの周囲で、ジャズライブに行ってみたいけど敷居が高そう、年配でも行けるネイルサロンを探している、といった声が多く、それなら情報を発信したい人とほしい人がマッチングするサロンを開こう、と思ったのだとか。大戸さんによるメイクのイベントなども開催しており、毎日のメイクの際のちょっとしたポイントを教えてもらい、もっとキレイになれる独自のメイクアドバイスが人気を集めています。
■Nail Salon LAHASHIA
TEL.078-599-5098
神戸市中央区北長狭通2-6-6
ヤナセビル502
平日11:00~21:00/土日祝10:00~20:00
不定休
野菜たっぷりのおしゃれなお料理が楽しいバー「sino」
ライブの後、夜遅くなっても食事ができるお店は貴重。SONEの向かい側にあるバー「sino」は、ホテルで修行を積んだマスター大林恭庸さんが腕をふるいます。毎日市場に出かけ、仕入れた食材で作るのでメニューはほとんど日替わり。マスターが野菜好きなので野菜や新鮮な魚介がたっぷりで、「何料理とこだわらず、お酒に合うものをと思って作っています」とマスター。「若い方に、ここで新しい料理を知ってもらう入り口にしてほしい。気に入ったら他でも食べてほしいから」と、お値段もお手ごろ。お客様は上は70代、下は大学生も。お客さん同士も仲良しで、初めての人でもすぐにその輪の中に迎え入れてくれます。人気はスパイシーナッツ(350円)、フルーツを食べる自家製サングリア(650円)、一番人気は「パスタ」…ですが、決まったメニューはなく、「食べたいものを言ってもらえば作ります」だそう。
■Bar sino
TEL.090-5899-3956
神戸市中央区中山手通1-22-2 YKビル2階
18:00~翌2:00(L.O.1:30)
不定休