8月号
20周年の感謝を込めて
株式会社 タカガワホールディングス
代表取締役兼CEO
高川 准子さん
神戸 西神オリエンタルホテルは、6月1日に20周年を迎えた。神戸を代表するホテルの一つとして、地元にも親しまれてきたオリエンタルホテルの今、そして今後について高川さんにお聞きした。
―20周年の記念企画などがあれば教えてください。
高川 レストランでは5月、6月、お客さまに20年の感謝を込めて特別メニューの販売や宿泊券などが当たる抽選会を実施しました。7月からはレストラン・バーで「レディースプラン」、宿泊でも「女子会プラン」などを販売しています。
―近年、力を入れている「ファスティングプラン」とは。
高川 ファスティングとは直訳すれば断食。やせたい人が短期間でやせるプランですが、体を傷めてしまっては意味がありませんから、「健康的に」です。ホテルメイドのオリジナルジュースを飲みながら解毒を行った後、回復食で代謝を上げ、日常食に戻れるように体を慣らしていきます。宿泊して集中的に行いますが、忙しい方のために1泊2日プランから用意しています。
―評判はいかがですか。
高川 受けられたお客さまは効果を実感されているようです。3泊4日で4キロ、5泊6日で6キロ減量に成功された方もおられ、リピーターも増えてきています。リバウンドしないように指導しますが、継続する事で効果も維持しますので、半年、1年に1回という形でご利用いただいているお客さまもおられます。
―レストランの特徴を教えてください。
高川 海外や国内でいろいろなホテルに宿泊した経験から、やはり食事が一番の楽しみだと思っています。まず、1階メインダイニング「華音の響‐KANONnoHIBIKI」の朝食バイキングを、料金は従来の半額以下でメニューを2倍以上に増やし、お客さまにはとても感動いただいています。華音の響はバイキングに特化したレストランですので、昼夜はファミリーなど近隣のお客さまにもご利用いただいています。バイキングコーナーには常に料理人を4~5人配置し、ステーキ・寿司・天ぷら等の実演を実感していただき、リーズナブルながら高級感を体験できると喜んでいただいています。
また、お客さまにゆっくりと楽しんでいただけるように、レストランの夜の営業時間を延長しました。17階のステーキハウス「オリエンタル」は眺めも良く、比較的リーズナブルに高級な素材を提供しています。1階の日本料理・寿司「玉響(たまゆら)」は、総料理長の腕が抜群で、感動を与える食事を提供し非常にご好評いただいています。
―宿泊は主にどういったお客さまですか。
高川 近隣には多くの工場や研究所がありますし、三宮から30分というアクセスの良さもあり、平日はビジネスのお客さまにご利用いただき、お陰さまで平均80%という稼働率です。
―空間も上手に演出してますね。
高川 最高のおもてなしを提供するのがホテルです。高級感を味わい、綺麗だなと思っていただけるように工夫しています。まず、LEDの看板で「神戸 西神オリエンタルホテル」の存在を知ってもらうことから始めました。中庭をLEDで飾り、日本庭園に造り変え、メインロビーに豪華なソファーを置きました。
―神戸 西神オリエンタルホテルのウェディングの魅力とは。
高川 チャペル式の「フェリス」はもちろんですが、神前式の「八雲殿」という素晴らしい挙式会場があります。4階の「翔雲」を始め大小宴会場での披露宴が可能です。また、明石海峡大橋を望み、神戸西エリアの景色を一望できる最上階スカイレストラン「エトワール」での貸し切りウェディングもお勧めしています。
―今後、神戸 西神オリエンタルホテルが目指す方向をお聞かせください。
高川 一度来られたお客さまに、「もう一度来たい」と思っていただけるホテルを目指しています。そのために、従業員が頑張れば報われるという体制をつくり、安心して働ける環境づくりをしていきます。
―タカガワホールディングとしては?
高川 現在、8カ所のゴルフ場と湯原温泉 森のホテルロシュフォール、神戸 西神オリエンタルホテル、また、医療事業・介護事業医療法人たかがわ、学校法人山口高川学園を運営していますが、今後も従業員が安心して働けるシステムづくりに努め、現在の施設をより高めていくことが第一と考えています。
―これからも地域に親しまれるホテルであり続けてください。ありがとうございました。
高川 准子さん
株式会社 タカガワホールディングス
代表取締役兼CEO
徳島県生まれ。平成9年、塾予備校事業㈱タカガワ取締役に就任。平成19年㈱タカガワホールディングス代表取締役兼CEOに就任。医療・介護事業をはじめ、グループ事業の多角化を目指し、学校法人、ホテル・ゴルフ事業に参入。 現在、徳島県通訳者会副会長、徳島県警察学校英会話教官も兼任。趣味:海外旅行、ゴルフ、カラオケ