2013年
7月号
©2012「シャニダールの花」製作委員会

神戸フィルムオフィス Presents 神戸ロケが行われた最新映画情報

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「シャニダールの花」7月20日公開

石井岳龍監督による期待のオリジナル長編

“シャニダールの花”とは、ごく限られた女性の胸に咲く花のこと。この映画は、人間と植物の関係を問いかける、幻想的なラブストーリーです。その花をめぐる新薬開発に関わる人々と、花を宿す女性たちの人間ドラマが丁寧に描かれています。
監督は、神戸に拠点を置き活躍中の石井岳龍監督です。石井監督が石井聰亙名義の頃から温め続けてきたというオリジナル作品です。出演者は、新薬の研究所の植物学者に、映画やドラマで大活躍中の綾野剛さん、セラピストに黒木華さん。そして胸に花を宿す女性たちを刈谷友衣子さん、山下リオさん、伊藤歩さんらが演じています。
物語の舞台は架空のまちですが、ロケは神戸で、昨年6月から7月にかけて行われました。
作品の主な舞台となる製薬会社の「シャニダール研究所」の設定でロケ地となったのは、KIITO(デザイン・クリエイティブセンター神戸)、神戸芸術工科大学、神戸学院大学ポートアイランドキャンパスなどです。
KIITOは、昭和初期に建てられ、神戸港から輸出される前の生糸を検査していた神戸生糸検査所を改修し、“デザイン都市・神戸”の拠点として昨年8月に再オープンした建物です。再オープン前に、旧館新館、様々な空間のある建物を活かし、館内のいろんな部屋で撮影されました。
また、神戸学院大学ポートアイランドキャンパスは、2007年の開設以来、ドラマなど様々な撮影にご協力下さってます。今回は特別に、休日に教授専用フロアの共有スペースをお借りしての撮影が実現しました。
また、この作品は花にまつわる話なので、植物に関係の深い施設、北区のフルーツ・フラワーパークや、ポートアイランドの神戸花鳥園でも撮影され、神戸みのりの公社も映画に協力下さっています。
そして、地元の方にはおなじみの、三宮のそごう前や、元町界隈の路地なども登場します。ニュース映像が流れるシーンでは、サンテレビの谷口英明アナウンサーがご出演されていますのでお楽しみに。
右ページ上の写真のラストシーンは、神戸空港島の空地で撮影されました。真夏の灼熱の太陽の下、スタッフはみんな日焼けで真っ赤になりましたが、夕暮れとともに無事に作品全体のクランクアップを迎えました。
出演者の熱演と、モノトーンの美術や衣裳、そして音楽も相まって、この作品の世界観が創り出されています。ぜひ劇場でご堪能ください。

★市内の公開劇場
シネ・リーブル神戸
(旧居留地・朝日ビルB1)
7月20日(土)全国ロードショー

©2012「シャニダールの花」製作委員会


綾野剛さんは植物学者役


胸に咲くのは世にも美しい“シャニダールの花”


KIITOが主な舞台となる研究所に


神戸学院大学ポートアイランドキャンパスでの撮影風景

神戸フィルムオフィス

神戸の魅力を、映像を通して世界中に知ってもらいたいと神戸市が2000年に設立。映画、ドラマ、テレビ番組、CM、スチール写真などのロケ地探しや、撮影許認可、さらに市民エキストラの紹介まで、神戸ロケに関する支援を行なっている。
☎078-303-2021
http://kobefilm.jp

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