2014年
6月号

答は、ひとつではない!

カテゴリ:文化人

ザ ロケット ゴールド スター
山崎 秀昭 さん

神戸市のごみ分別キャラクター「ワケトン」や須磨海浜水族園のキャラクターなど、神戸っ子ならあの特徴的なイラストに見覚えがあるはだ。その作者、「ザ ロケット ゴールド スター」こと山崎秀昭さんは、2コマまんがを通じたさまざまな活動でも知られている。彼の作品の原点、そして野望(!?)など、いろいろお話いただいた。

「妄想」が作品の原点?

少年時代ですか?小学校の低学年の頃は詩を作りながら下校していました。鍵っ子で、ずっと一人で妄想ばかり(笑)。絵やまんがを描いてそのキャラクターのぬいぐるみを作ったりとか…。その頃に今の下地ができていたのかもしれません。
小学校高学年になると野球部に入りましたが、野球はイマイチで…。でも練習で足が速いことに気づき、ならば不得意なことよりも得意なことを伸ばそうと中学は陸上部に入りました。
高校時代は全く絵を描かなかったのですが、大学入学の時も不得意より得意と絵で入ろうと芸大へ。で、入学したものの、苦労せずに受かったのでありがたみがなかったのか、気づけば全く大学へ行かなくなり、毎日ぼーっとしていましたね(笑)。
ところが大学を卒業したら、いきなり社会の洗礼を受けて、居酒屋でバイトしていました。当時はフリーターという言葉もない時代でした。すぐ売れると思っていたのですが…。

苦境から生まれた作風

そこから30歳までは最悪でした。公募展に出して落選、売り込みに行って無視されるの繰り返しです。東京の出版社へ売り込みもよく行きました。電話すると断られるのでアポなしで突撃、朝9時に行ったら誰もいなくて、仕方なく警備員のおじさんと話したりとか(笑)。
今の作風ですか?全然食べられないときにポストカードを作って売り歩いていたのですが、手にとって一目でわかってもらえるようにハッキリした線で描くようになりました。また、写実的なのは苦手なので、「不得意より得意」とシンプルになっていったのです。あの眼は「なんで売れへんねん!」と世の中を恨んでいる眼です(笑)。そういうのを面白がってくれると、自由度が広がってきますよね。

目指すは「世界制覇」!

2コマまんがはこれまで千以上の作品を創作し、今もウェブ上で週3回、新作を公開しています。そう仕向けないと、仕事ばかりで全く考えなくなるんですよ(笑)。訓練です。
自分で考えるだけでなく、神戸市を中心に小学校で2コマまんがの授業をおこなっています。発想力が必要な頭のトレーニングですが、みんな興味を持って取り組んでくれますね。2コマの答はひとつではありません。いろいろな考え方でいろいろな可能性が開けるということを、その時はわからなくても、あとあと感じてもらえればいいなと思います。
夢ですか?2コマで世界制覇です(笑)。2コマはセリフがないので、実現可能でしょう!その前に日本を制覇しないといけません。子どもたちが楽しめるような2コマの番組がテレビで放送されればいいですね。
子どもたちの発想力と可能性は無限です。常識にとらわれずのびのびと楽しく生きてもらいたい。2コマと同じで人生は答がひとつではなく、いろいろな生き方があるのです。そのためにも2コマを通じて何か感じてもらえれば。子どもたちの将来に賭けてみたいですね!

学校や商業施設などで2コマまんがの楽しさを指導する


■有限会社ザ ロケット ゴールド スター

神戸市兵庫区浜崎通4-9尚宏ビル201
TEL/FAX 078-652-5507
http://www.rocket-go.com

the rocket gold star(ザ ロケット ゴールド スター)

本名 山崎秀昭。1969年生まれ。1992年、大阪芸術大学美術学科卒。1997年、the rocket gold starとしてイラストレーター活動を始める。2001年、有限会社ザ ロケット ゴールド スター設立。2008年より、小学校への2コママまんが出張授業を開始。現在、摂南大学非常勤講師、帝塚山学院大学非常勤講師を務める。