2014年
6月号

関西の地球人

カテゴリ:文化人

温泉研究のために日本へ

神戸大学文学部で日本文化、特に「温泉文化」について研究している。母国ポーランドの大学在学中に、インターンシップで北海道を訪れた際に入った、温泉が印象深かったのが研究を始めたきっかけ。「温泉の雰囲気は魔法みたいに不思議なものだった。自然はきれいで、日本人はシャイでオープンではないのに、温泉に入るときだけはみんな裸。そんなパラドックスも不思議」という。日本各地の温泉の歴史を調べたり、その歴史がどれぐらいの人に知られているのか聞き取り調査などを行っている。ちなみにポーランドでは、温泉水を飲んだりはするが、日本のような入浴文化はないという。
神戸在住のため、もちろん研究の中心は有馬温泉。これまで何回も訪れて資料館で古い資料を辞書片手に調べたり、お正月の入初式などイベントに参加したりしている。他にも、上高地の温泉にヒッチハイクで出かけたり、大学ではワンダーフォーゲル部に所属し、大分県の九重山麓にテントを張って温泉へ。「温泉は日本ならではの特別な文化。神様が発見したという伝説の温泉もあって、日本の皆さんはもっとそのことを知るべき。温泉に楽しく入って食事をして、という楽しみだけでなく、古い温泉文化を広めてほしい」と話す。夢は、ポーランドに日本風の温泉を造り、日本文化を紹介する博物館を併設すること。

ユリタ・ウルバニャックさん

Julita Urbaniak