2016年
12月号
12月号
有馬歳時記|新春の有馬温泉を祝う恒例行事「有馬温泉入初式」を1月2日に開催。
有馬温泉の新春を祝う風物詩となっているのが、「有馬温泉入初式」。毎年1月2日に開催されている。この「有馬温泉入初式」は、江戸時代から続いているもので、有馬温泉を発見したと伝わる大己貴命(おおなむちのみこと)、少彦名命(すくなひこなのみこと)と、有馬温泉を再興した行基菩薩・仁西上人に、報恩と温泉の繁栄を祈念して行われている。
有馬はたびたび山崩れで水脈が埋まり、お湯が途絶えてしまった。有馬の伝説では、山崩れで埋まった泉源を、行基が薬師如来のお告げによって復興させたと伝わる。また、1097年に大洪水に襲われるが。この時、荒廃した有馬を救ったのが仁西(にんさい)であった。温泉を復興させた仁西は、薬師堂を改修し、安置した十二神将にちなんで、有馬温泉に12の宿坊をつくる。「御所坊」「中の坊」「角の坊」など旅館に「坊」がつくのは、その名残とされている。
当日は、有馬の芸妓が扮する湯女の練行列や湯もみなどの行事が行われ、有馬に欠かせない新春行事となっている。また、行基・仁西の御像に初湯で沐浴を行う午前11時をもって、「金の湯」の入湯が開始される。
開催日・場所
平成29年1月2日(月曜)10時から温泉寺(北区有馬町1643)行列が温泉寺から有馬小学校に向けて進みます。
入場料
無料、事前申込不要。
お問い合わせ
有馬温泉観光総合案内所
神戸市北区有馬町790-3
TEL:(078)904-0708
FAX:(078)9032233