11月号
harmony(はーもにぃ) Vol.9 食品ロスを減らすために
「食品ロス」って聞いたことありますか?
これは、本来まだ食べられるのに廃棄されてしまう食品のことです。その量は日本では年間632万トンにも上がります。これを日本人一人当たりに換算すると、毎日お茶わん1杯分(約136g)のご飯の量を捨てていることになります。
日本国内における年間の食品廃棄量は食料消費全体の3割に当たる約2,800万トン。このうち632万トンが廃棄されており、これは世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量(平成26年で年間約320万トン)を大きく上回る量です。日本の食料自給率は現在39%(平成27年度)で大半を輸入に頼っていながら一方で食べられる食料を大量に捨てているのです。
神戸市東灘区にある「フードバンク関西」は東京に次いで16年前に日本で2番目に活動を始めています。フードバンクというのは、まだ食べられるのに処分されてしまう食品を、食べ物を必要とする福祉施設や個人に届ける地域福祉活動です。昨年は62の企業と多くの個人から205トンの食料品が提供されました。廃棄される賞味期限が近い食品のほか、東日本大震災を機に導入された防災備蓄品の交換時期が近づくと賞味期限まで期間がある防災用食品の提供企業も34社あります。届いた食品は105か所の福祉施設などに無償で定期的に届けられるほか、行政や社会福祉協議会などと協力し、緊急に支援が必要な生活困窮者や母子家庭などに届けられます。また、広がっている子ども食堂にも食材を提供するなどの支援を行っています。しかし、全国に77か所に増えたフードバンクが扱う廃棄される食品は600万トンのうちわずか4500トンにすぎません。
食品ロスを少なくするために試みられている他の方法を次回に紹介します。
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