8月号
おうちでできる〝絵本の学校〟をフェリシモと絵話塾が始めます
村上政行さんが主宰する「絵話塾」に通ってから、「仕事のやり方までが変わってきた」というフェリシモの山根雄作さん。たくさんの人にこの体験をしてほしいとコラボを実現し、おうちでできる絵本の学校を始めました。
人との会話、絵との会話を大切にする「絵話塾(かいわじゅく)」
村上 19年前、グラフィックデザイン事務所の隣の部屋に「ギャラリー Vie」を開き、さらにひとつ空き部屋ができたときに、絵本とイラストの教室を開いたのが「絵話塾」です。性別、年齢はバラバラ、いろいろな受講生を受け入れ15年目になりますが、絵本作家になりたいという若い人もいれば、自分の思っていることを1冊の絵本にまとめたいというリタイアした方もいる、現在までの最年少9歳、最年長74歳。皆さん自由で、ストーリーの起承転結など全く関係なく、必ずハッピーエンドというわけでもない、でもなぜか〝いい絵本〟を作っています(笑)。
山根 僕は2年間で6コース全部を修了した卒業生です。初めは「なぜ絵本塾ではなく絵話塾なのだろう」と思いましたが、入塾してすぐに納得しました。知識を伝達するというのではなく、ワークショップ主体で塾生同士、塾生と講師の会話がすごく多いですね。
村上 絵はひとりで描くものですが、一方通行では描けません。仲間がいて、見てもらったりするうちにテンションが上がります。人とのつながりがあるから描けるものです。絵と対話するということも大切です。絵を描くには、意外と社会性が必要なんですよ。
山根 起承転結のストーリーがあって絵がある。それが当たり前だと僕も思っていました。でも、絵本作りの手法はさまざまで自由です。ひとつの絵を描き、そこからいきなり「転結」に発展していき「起承」で終わる。これもひとつの方法です。固定概念を捨てると感動のある絵本ができることに気付きました。自分の仕事をまっとうした成功論を持ってくると、初めはできないのですが、頭をやわらかくすればだんだんできるようになり、楽しくなります。僕自身も絵話塾に参加して、心にゆとりを持って仕事をできるようになったと思います。
村上 何かの資格を持って仕事をしている人が絵本を描いてみるのもいいかもしれませんね。自分の気持ちを形にして誰かに伝えることで生活に潤いが生まれます。心が豊かになると思います。
結果を求めるのではない。寄り道たっぷり
山根 時間的に余裕があるのなら、神戸本校の絵話塾に通って村上さんや仲間たちと話をしながら絵本づくりをするのがもちろん一番です。でもそれができない人にもぜひ体験してほしいと、村上さんに全面監修していただきコラボが実現しました。それが、おうちにいながら絵話塾の授業が受けられる12カ月の通信講座です。1カ月目の「しりとり絵本」で起承転結がなくてもストーリーができることを体験します。2カ月目は「買い物絵本」、3カ月目は「どこかへ行く、そして帰ってくる絵本」と続きます。レクチャーブックでは絵本に関することをいろいろな角度からしっかり学べるように言葉やイラストできちんと説明しています。ひとつ完成したら、掲載されているさまざまな作品の講評を参考にしながら、自分の作品を他の作品と比べてみることもできます。「絵話塾新聞」が毎月届くので、実際の教室に通うわくわく感も体験できます。1冊の絵本を仕上げることを目的にしているのではなく、寄り道たっぷり、いろいろなことを体験し、いろいろなこととつながれる12カ月です。ストーリー作りが苦手な人でも、毎月10枚ずつ届く「絵本ヘルプカード」が助けてくれます。キャラクター、シーン、ストーリー、ドリームという4枚のカードを組み合わせて物語を作ります。家族で遊び感覚でやってみるのも楽しいかもしれませんね。カードは村上さんにアイデアを出していただき、絵本作家の荒井良二さんに描いていただきました。
村上 とてもいいものができましたね。荒井さんの描き下ろし120枚のカードは貴重なものだと思います。一番大切なことは、1枚の絵を見て物語が浮かんでくることですからね。でも、毎月届くからといって、やらなくてはいけないと思う必要はないんですよ。自分のペースで進めていけばいい。
山根 3カ月後でも、半年後でも、1年後でも…。極端な話、コレクションとして並べておくだけでも楽しい教材。値段と速さと意味を求める時代ですが、この絵本の学校は、成果物を求めるものではないんです。これから絵本を作り続けていくためのスキルを身につける入口にしてもらえればいいなと思っています。
●わくわく絵本塾
夢の絵本作りレッスンプログラム
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ギャラリー Vie 絵話塾
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株式会社フェリシモ
■本社所在地 神戸市中央区浪花町59番地
■代表取締役社長 矢崎和彦
■創立 1965年5月
■事業内容 自社開発商品をカタログやウェブサイトにて全国の生活者に販売するダイレクトマーケティング事業