2014年
1月号
1月号
耳よりKOBE 学び舎の絆 美術を通して 第32回「龍美会展」
神戸商業高校の美術部OBと、顧問の安川日露四先生、牛野弥二郎先生が集まって1964年に発足した「龍美会」。第一回の展覧会が1965年に元町の「ちぐさや画廊」で開催されてから、毎年OBが集まり開催されてきた。しかしメンバーの多くがサラリーマンであり忙しさのため、1974年の第10回の展覧会を機に一旦休会したものの、1992年に再び発足。
再スタート後は、神戸商業高校OBだけでなく、ゆかりのある美術愛好家たちもメンバーに加わり作品を出展、以来21年間、毎年開催されてきた。同行の教師をしていた版画家の菅田英一さんが賛助出品し、現在はメンバー17名。今年も11月21日〜26日に神戸ファッション美術館ギャラリーで開催した(2名は休会)。
「明るく楽しい、神戸商業の良さそのままの人間関係が今も続いていて、毎年みんなに会うのが楽しみなんです」と、会長の真殿靖さん。「私たちが卒業したころ、ちょうど『高校三年生』という歌が流行っていたんです。会えばあの曲が流れてきて、高校生時代に戻りますよ」と、副会長の大我光男さん。1年に1度の展覧会のために、作品を描き続けているメンバーもいるようで、仲間の絆の深さが感じられた。ちなみに「龍美会」の“龍”は神戸商業のあった竜神ヶ丘からとられたもので、発足時は「竜美会」だった。