2016年
2月号

2016年 2月16日 神戸空港開港10周年に未来の神戸を思い描く ③

カテゴリ:経済人

敬称略:順不同

ともに支えあい

長崎県 大村市
市長 園田 裕史

 神戸空港開港10周年、誠におめでとうございます。
 2006年2月16日の開港以来、多くの方々に支えられ、この日を迎えられましたことは、大変感慨深く、これまで空港の運営に携わってこられた皆様方に深く敬意を表する次第であります。
 神戸空港は、マリンエアの愛称で神戸市民に愛されており、市内中心部とのアクセスも良く、利用者も開港以来昨年11月末現在で延べ2400万人を超えておられます。
 本市に立地しております長崎空港も、神戸空港同様、世界に先駆けた海上空港として1975年5月1日に開港し、昨年開港40周年を迎えました。騒音問題等も比較的少ないことから、物流・経済・観光のハブ機能を構築すべく、運用の24時間化実現を目指して、長崎県と一体となって鋭意取り組んでいるところでございます。
 現在、神戸・長崎間は、1日4往復8便運航しており、利用状況も堅調に推移しておりますことから、今後、観光や交流を中心に関西圏と九州の結びつきを強化し、お互いの圏域の発展に尽力してまいりたいと考えております。
 また、神戸市におかれましては、神戸空港を含めた関西3空港の一体運営を進めるコンセッションの準備を強力に進められており、これは、空港利用者の利便性の向上や関西全体の航空輸送需要の拡大を図る上で絶好の機会ではないかと考えております。
 これを契機に、神戸空港が神戸市のみならず関西経済圏の活性化の拠点として、更なる飛躍と益々の発展を遂げられますことを祈念いたしまして、御祝いのことばとさせていただきます。

観光客を増やす知恵出しについて

神戸鹿児島県人会連合会
会長 奥 徹

 神戸空港開港10周年を迎えるに当たり、心からお祝い申し上げます。
 私は鹿児島県の出身でありますが、年3回ほどスカイマークを利用して帰省しています。幸いにしてスカイマークが1日2便になって大変喜んでいる一人であります。神戸は鹿児島県出身者が多く、新幹線に比べて乗車時間が短く、利便性と乗車料金も格安であるために、今後は利用客も増えると思います。
 外国人観光客を狙った神戸物産のお土産コーナーの工夫を提案いたします。特に中国人観光客向けには、一度に沢山のモノを買う、いわゆる“爆買”のコーナーを作ったらいかがでしょうか。特に初めての観光旅行者向けに観光都市としてカラー写真入りの観光コーナーを待合室に作る事であります。
 鹿児島の名物観光地は、知覧・指宿・霧島、そして鉄砲伝来の地として有名で加えて宇宙センターとしても観光客の多い種子島、更には奄美大島等、1回だけの観光では旅行日程は無理で、次の観光地を待合室でゆっくりと考えてもらうコーナー作りを提案いたします。
 更に空港付近の宣伝として、“歴史と味”を誇る三宮へどうぞ。神戸空港から車で15分。大和時代から有名な、緑の森に囲まれた神秘的な生田神社での参拝と、参道沿いでは神戸肉の名店が並び、グルメ好きの観光客を満足させる三宮の街を案内しましょう。

神戸空港開港10周年 更なる飛躍を期待して

フジッコ株式会社
代表取締役社長 福井 正一

 神戸空港開港10周年、まことにおめでとうございます。
 2006年の開港以来、神戸空港は兵庫県(神戸)の空の玄関口として、神戸市とその周辺の国内航空利用者の利便性の向上、経済活動を支える社会基盤として大きな寄与をしており、関係者の皆様方に深く敬意を表します。
 当社においては、ポートアイランドに本社があり、東京をはじめ路線のある地域への出張に利用しております。特に、2013年1月に北海道千歳市に北海道工場が完成してから、神戸本社と北海道工場間の出張利用が増加して、神戸空港の利便性を実感しています。
 神戸空港の価値を高める方策としては、いろいろあると思いますが、一つは、昨年1900万人を突破した訪日外国人客によるインバウンド需要を取込むことにあると思います。神戸空港においても、日本の主要空港とのアクセス、空港の魅力度アップ、神戸市内の観光・商業施設と連携した企画づくりなど、インバウンド需要を取込む施策を展開することで、神戸空港と神戸経済が共に成長することができます。
 これから神戸空港がさらなる飛躍を遂げ、神戸経済の発展に大きな貢献をされることを期待しております。

「食都神戸」を全国、全世界へ発信

南京町商店街振興組合
理事長 曹 英生 

 神戸空港が開港され早10年という歳月が過ぎました。年月が過ぎるのは本当に早く感じます。4年後の2020年東京オリンピックの開催も「アッという間」に訪れるのでしょう。飛行機を使い神戸に観光に来られる方も大変多いと思います。機内では神戸グルメの情報誌を読み、お目当ての店に付箋を貼る光景が目に浮かびます。それも「美食の町・神戸」を楽しむ序曲なのでしょう。
 神戸市は「『食』で神戸が生まれ変わる」をスローガンに、昨年「食都神戸2020構想」のスタート宣言をされました。「神戸は都心と農村が近く、瀬戸内海に面した豊かな自然に囲まれ、質の高い農水産物が生産されます。また、港町として交易を中心に栄えてきた経緯から、他都市では見られない独自の多様な食文化が醸成されています。」(食都神戸より抜粋)。
2020年の東京オリンピックの開催をきっかけに、全世界から多くの方々が日本に訪れます。我々「食」に携わる神戸っ子として、この素晴らしい機会を最大限に利用し、神戸グルメの質の高さを全世界に発信していきたいと思います。
 そういう意味でも、「我らの神戸空港」は、神戸が備えている「魅力達」を最大限に利用し、その存在価値を更に内外にアピールしていければと思います。

これまで以上の連携・協力で、より一層の交流拡大を

茨城県 企画部
空港対策監 鎌田 一郎

 この度は、開港10周年を迎えましたことを心よりお慶び申し上げますとともに、目ざましい発展を遂げられました神戸空港の関係者の皆様の並々ならぬご尽力に敬意を表します。
 平成22年3月11日に開港した茨城空港にとって、神戸空港は、国内路線で最初の就航先であり、また、共に比較的新しい空港で、就航路線の過半をスカイマーク社に運航していただいているなど、共通するところが多いこともあり、私どもにとっても非常に感慨深いものがございます。
 これまで、両空港は、相互に行き来し、それぞれの地元で開催されるイベントやお祭りにおいて、連携・協力しながら観光PRや空港の利用促進の周知を行ってきたこともあり、強い絆を感じているところです。
 こうした取組などにより、神戸・茨城線の旅客数は、平成22年度の約7万人から平成26年度には約15万人と倍増し、観光やビジネスなど、相互交流がますます盛んになってきております。
 茨城も神戸も背後に大きな人口を抱え、潜在的な航空需要はまだまだあると考えておりますので、今後も、これまで以上に連携・協力を図り、より一層交流を拡大させ、絆を深めてまいりたいと考えております。
 2月下旬からは、水戸の偕楽園などで観梅のシーズンを迎えます。また、5月のゴールデンウィーク頃には、旅行ガイド「死ぬまでに行きたい!世界の絶景」にも紹介された国営ひたち海浜公園の広大な丘一面に拡がるネモフィラの花も見頃を迎えます。神戸の皆様のお越しを心よりお待ちしております。

神戸空港の生んだ宝物

KOBE三宮・ひと街創り協議会
会長 久利 計一

 2006年2月に開港した「神戸空港」は、予想をはるかに超える人々の交流、相互理解の深まりをもたらしている。
 私達三宮の商業者が組織する「KOBE三宮・ひと街創り協議会」が中心となって、毎年1月に神戸14ヶ所に散在する養護施設で暮らす子供さん達が6年生になると、全員1泊2日の沖縄への研修旅行にご招待する「KOBE夢・未来号・沖縄」プロジェクトは、その最たるものだと言える。神戸と沖縄とは、海路が中心の頃より、本土への大動脈として幾多の人々と文化の交流を担い、お互いの相互理解を深め、それが1972年の兵庫・沖縄友愛協定に結実した。その強い絆が1995年に発生した阪神・淡路大震災の際の迅速、大量の沖縄の方々からのご支援となった。被災後12年目に神戸空港が開港した際、沖縄を含む多くの方々のご支援に対し、「神戸は立派に復興しています。皆様がお寄せ下さったお気持ちに対し、次代の子供さん達を宝物として見守り、育てて参ります」との決意表明が、前記のプロジェクトとして開花した。
 第1回目は、開港すぐの3月に知事、市長の感謝のメッセージを託して500人の方々に沖縄を訪問していただき、翌年は復興する自分達の街を5・6年生の子供さんに空から見ていただくフライトを催した。その後1年間の準備を重ね、これをプロジェクトとして2009年より毎年子供さん達が沖縄の土を踏み、今回第8回目の実施により、その数は300名を超える。
 第1日目は美ら海水族館を訪ね、一昨年惜しくも亡くなった人工尾びれを着けたイルカのフジの不屈の生き方と、海洋生物の生態を学び、2日目は最後の官選知事として終戦間近の1945年に沖縄に赴き、今でも多くの沖縄の方々に敬愛されている島田叡さんが眠る摩文仁を参拝し、極限の中で発揮された郷土の大先輩の崇高な人間愛を偲ぶ。帰路、首里城にも立ち寄り、沖縄の悠久の歴史も学び、街衆が資金、労力全てを提供する1泊2日のプロジェクトは終わる。
 単なる物見遊山でないこのプロジェクトは、沖縄と神戸の永い交流の歴史と、神戸空港が生み出した「宝物」と自負している。

たった10年、されど10年

株式会社トルチェジョーヌ
代表 徳本 賀世子

 アムステルダム国立美術館は、閉館して数年後には再オープンする予定だったが完成は何度も延期され、実際には10年もかかった。
 昏睡状態から奇跡の生還をした青年が、ある日、奇跡的に意識を取り戻すが、周囲に意思を伝えられるようになるまで10年もかかった。
 平城京から長岡京へと都を移し、そのたった10年後に桓武天皇は怨霊を恐れて、長岡京を捨て平安京に都を移した。
 株式上場時に「グーグルは従来型の会社ではないし、そうなるつもりもない。」と創業者ふたりが株主へ送った手紙・・・それからたったの10年で世界が一変した。
 事実上変わらない10年が、人の感覚ひとさじで長くも短くも感じられてしまう。
 まさに10年の歳月とは?を考えさせられる瞬間でした。
 この度は神戸空港開港10周年おめでとうございます。
 いつも私たちのそばに。

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〈2016年2月号〉
神戸南京町、この一皿
2016南京町春節祭
<特集 ー扉ー>神戸空港開港10周年に未来の神戸を思い描く
神戸空港のさらなる利便性の向上にむけて
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2016年 2月16日 神戸空港開港10周年に未来の神戸を思い描く ①
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