2017年
3月号
3月号
おのころ島神社(自凝島神社)|私の淡路島
縁結びと安らぎのパワースポット
淡路島には《国生み神話》に語られる場所が各地にあり、『おのころ島』もその一つです。おのころ島は、南あわじ市榎列(えなみ)の「おのころ島」や「沼島(ぬしま)」、淡路市岩屋の「絵島(えしま)」などが云われていますが、淡路島全体が「おのころ島」だという説もあります。
三原平野(南あわじ市)に入ると、ランドマークとなるおのころ島神社の大きな朱塗りの鳥居が目に飛び込んできます。神社は古代の御原(みはら)入江の中にあって伊弉諾尊(いざなぎのみこと)・伊弉冉尊(いざなみのみこと)の国生みの聖地と伝えられている丘にあり、古くから《おのころさん》と親しまれ崇敬されてきました。おのころ島の頂上にはおのころ島神社が祀られ、近くに国生み神話に関連する葦原国(あしはらのくに)や天の浮橋、せきれい石、御砂所などがあります。
神社裏の五十鈴川沿いには、春には梅や桜が色鮮やかな花を付け、秋には山茶花が冬の訪れを知らせてくれるなど、四季折々のおのころ島神社の姿が楽しめます。
淡路文化協会 事務局長
桜井 一郎(さくらい いちろう)
■おのころ島神社
南あわじ市榎列下幡多415
TEL.0799-42-5320