2016年
12月号
12月号
神戸市医師会設立60周年記念式典
まことに通う 済生の道 いざ進まん わが盟友よ
去る10月29日、ホテルオークラ神戸にて神戸市医師会設立60周年記念式典が開催された。
記念式典では佐野公彦副会長が開会の辞を述べ、続いて「神戸市医師会歌」を全員で斉唱した。この歌は昭和41年(1966)に神戸市医師会設立10周年を記念して、当時の会長の渡邊一九氏が作詞したもの。
式辞では、置塩隆会長が昭和31年(1956)にさまざまな困難を乗り越えて各区医師会が統合し神戸市医師会が設立されたという経緯や、危機管理体制、災害対応、医療産業都市構想への対応、初期救急体制、啓発活動など、多岐にわたる医師会のこれまでの活動を紹介。今後も「60年の歴史と伝統を引き継いで市民のために努力していく」と誓いを新たにした。
変わって岡田泰長副会長が壇上に立ち、平成19年(2007)の神戸市で国内第1号の新型インフルエンザ患者の確認とその対応や、平成23年(2011)の東日本大震災での支援チームの被災地派遣など、直近10年間を中心に医師会のあゆみを報告した。
来賓も多く臨席し、代表して久元喜造神戸市長と空地顕一兵庫県医師会会長が祝辞を述べた。久元市長は神戸クラスターについて「成果が市民に還元され、すべての市民にとって有益な存在になるよう努力する」と語り、空地会長は神戸市医師会について医師としての熱い責任感と強い使命感に満ちた「日本で有数の医師会」と評した。
引き続き功労者表彰がおこなわれ、最後は村岡章弘副会長が閉会の辞を述べて式典は終了した。
その後、記念講演と祝賀会が催された。祝賀会では中川俊男日本医師会副会長が祝辞を述べ、億川潔神戸市歯科医師会会長の発声で乾杯、終始和やかなムードが会場を包んだ。