10月号
神戸旧居留地ものがたり NYのモダンをお届けします Vol.2
バーニーズ ニューヨーク神戸店
店長 松尾 大樹さん
―新宿店、横浜店、銀座店に続いて日本で4店舗目となる神戸店オープンから1年半が過ぎましたが、順調ですか。
松尾 予想していた以上に「バーニーズ ニューヨーク」の認知度は高く、多くのお客さまにご来店いただいてます。お陰さまで想定通りの推移で順調に進んでいます。特にウィメンズのウェア、シューズ、ジュエリーが好調で、更にメンズのリピーターのお客さまも増えてきている状況です。
―関西初展開の場所として神戸の旧居留地を選んだ経緯は?
松尾 数多くのラグジュアリーブランドが立ち並ぶ旧居留地は、クラシック&モダンを標榜するバーニーズ ニューヨークのコンセプトとの親和感が極めて高く、関西進出にあたってブランドイメージの発信地として最も適切と判断しました。また、ファッション感度が高い神戸エリアのお客さまに、独自の品揃えや質の高いサービス等を提供することで、バーニーズ ニューヨークならではの世界観を体感していただくことが、関西エリアでの成功のために重要だと考えております。
―神戸店ならではの特徴やブランド、売れ筋商品はありますか。
松尾 特徴は、バーニーズ ジャパンとしては初の試みとなるメンズスーツのフルオーダーシステムです。フィッターが常駐する専用エリアで、こだわりの一着を仕立ていただけます。メンズではインポートのパンツも充実しており、支持を受けています。イスラエル発、ニューヨークで人気のチョコレートブランド「マックス ブレナー」が、関西ではここだけの常設コーナーとして展開しています。芦屋発のブランド、ヘアアクセサリーの「ロードン」も人気です。
―イタリアやニューヨークからの輸入品が多いようですが、日本製の商品も置いているのですか。
松尾 独自のテイストで選んだ商品で、クオリティーが高ければ原産国にはこだわっていません。
―長崎出身で、東京で長く暮らしてこられた松尾店長ですが、神戸の街はいかがですか。
松尾 神戸の印象は自然と文化のバランスが抜群! 六甲の山歩きが趣味になりました。
―旧居留地の他店舗について感じることはありますか。
松尾 旧居留地の他店舗の皆さんとお話しする機会は多いのですが、皆さん神戸への愛情に溢れていらっしゃいますね。その横のつながりはすばらしいです。例えば、お客さまが自分の店に品揃えされていない商品を求められている場合、他のお店を紹介されています。先日も、他店の店長さんが当店のB1階へお客さまを案内して、引き継ぎをしてくださいました。これには驚きました。私どもも神戸を、そして旧居留地を盛り上げていくために少しでもお役に立ちたいと強く感じています。
―アウトレットストアも展開されていますが、旗艦店との違いは?
松尾 アウトレットは基本的にワンシーズン以上経過した商品などを、アウトレットモール、というエンターテイメントの中でお買得価格で提供する場所です。旗艦店は基本的に今シーズンの新作商品を中心に旬の商材で最新のファッションをご提案させていただいております。
―取り扱い商品の種類が多く、レイアウトや商品展示がとてもきれいですね。どのような気遣いをされていますか。
松尾 バーニーズ ニューヨークでは創業以来、一貫したコンセプト「TASTE.LUXURY.HUMOR」を忠実に守りながら、常に新たな取り組みを続けています。商品構成はもちろん、店舗内外装及びウィンドウディスプレイほか随所に表現しながら、「ファッション感度の高い大人の男女が集う場」としてお客さまのファッションだけでなく、ライフスタイル全体を彩る商品と空間を提案しております。
―お客さまを送り迎えする店員さんを玄関に配置されている理由は?
松尾 「私たちは、来店されたお客さまを自宅にお招きしたお客さまと同じように、温かさと尊敬の念を持って応待します」という方針にのっとり、お客さまをお出迎え、お見送りすることを非常に重要なことと考えています。
―今後の神戸店の展開や方針をお話しください。
松尾 これからもTASTE、LUXURY、HUMORといったバーニーズらしさを神戸の皆さまにお伝えしていくと同時に、より神戸の地域性に応じた品揃え、ご提案をしっかりと行ってまいります。そして、いつも新しさ、おもしろさ、驚きがある空間、商品やサービスだけでなく、トータルコーディネイトのご提案から期間限定のイベントやプロモーションまで、全てにおいて楽しんでいただける店づくりを目指してまいります。
今後ともよろしくお願いいたします。
松尾 大樹(まつお たいき)
バーニーズ ニューヨーク神戸店 店長