10月号
くらしの中のアート|神戸の歴史、 東西文化の交流がますます楽しく
11月2日、神戸市立博物館、
開館以来の大規模リニューアル!
1982年の開館以来初めてとなる大規模なリニューアルのため休館していた神戸市立博物館が、11月2日、いよいよ約2年ぶりに再オープン。
見どころは、まず、新設される2階の「コレクション展示室」。約7万点の所蔵品の中から、特に貴重なコレクションをテーマごとに紹介する。国宝「桜ヶ丘銅鐸・銅戈」、重要文化財「聖フランシスコ・ザビエル像」は特別室を設けて詳しく解説。発掘された銅鐸から見る弥生時代の風景は? 教科書に載るほど有名なザビエル像がなぜ神戸にあるの? …そんな疑問の答えは、ぜひここでご覧ください。その他、市博が収集に力を入れてきた古地図、美術、びいどろ・ぎやまん、考古・歴史の各分野で、テーマごとの展示が企画されている。
1階部分は無料開放となり、古代から現代までの神戸の歴史をわかりやすく学ぶことができる。中でも、絵画資料などをもとに兵庫津の人々の暮らしぶりを再現したかわいらしい模型や、明治から昭和の外国人居留地をデジタル画像と模型で再現し、当時の街並み散策を疑似体験できるコーナーは必見!地域文化財展示室や、情報コーナーが新設されるほか、授乳室の設置などより多くの人にやさしい博物館として生まれ変わる。ミュージアムカフェは人気カフェ「トゥース・トゥース」のプロデュースによりリニューアル。アール・デコ調のクラシカルな雰囲気の中、ゆっくりとくつろぐことができ、特別室には明治期の異人館「トムセン邸」の部材を使用するというからこちらも必見だ。
リニューアル記念として11月2日(土)~12月22日(日)、『神戸市立博物館名品展~まじわる文化、つなぐ歴史、むすぶ美~』を開催。国宝「桜ヶ丘銅鐸・銅戈」、重要文化財「聖フランシスコ・ザビエル像」はもちろん、「南蛮屏風」、「泰西王侯騎馬図屏風」、1587年の「世界図」など貴重なコレクションが一堂にお目見えする。
神戸市立博物館
神戸市中央区京町24
■時間 10:00~17:00
(土曜日は21:00まで、入場は閉館の30分前まで)
■休館 月曜日、年末年始
(ただし11月4日〈月・祝〉は開館、11月5日〈火〉は休館)
■料金 一般1,000円、大学生500円、
高校生以下無料
■交通 JR・阪神「元町駅」から南東へ
徒歩約10分
■お問い合わせ
TEL. 078-391-0035