2018年
4月号
4月号
連載コラム 「続・第二のプレイボール」 |Vol.2
「故郷で戦い続ける元・プロ野球選手 田中総司さん」
文・写真/岡力<コラムニスト>
京阪神を代表するベッドタウン、兵庫県伊丹市。ここに地元を愛し人々の健康を願う元プロ野球選手がいる。
福岡ダイエーホークスに在籍した田中総司さんは、小学3年より野球を始める。「打者から奪う三振が快感だった」、物心ついた頃からポジションはピッチャー。メキメキと頭角を現し中学三年時には全国大会で3位の成績を残す。当時、強豪私学から誘いを受けたが地元にこだわり県立伊丹北高校へ進学した。立命館大学時代は、日本代表にも選出され日米野球でも活躍。野球部の同僚にはオリックスでプレーした葛城育郎選手もいた。そして迎えた1999年のドラフト会議。前年、日本一になった王貞治監督率いる福岡ダイエーホークスより逆指名を受け見事1位で入団。しかし選手時代は、コーチの指導法やイップスに悩み2004年に退団した。引退後は、数ある選択肢の中から野球に携わる道へと進む。福岡にあった医療専門学校へ通い柔道整復師と鍼灸師の資格を取得。選手時代のトレーナーが開業した芦屋市の鍼灸接骨院で経験を積み独立した。現在、故郷である伊丹市で「たなか鍼灸接骨院」を経営する傍ら少年野球チーム「伊丹中央ボーイズ」で指導を行っている。「選手の気持ちに立った施術や指導を大事にしています。これまで伊丹の高校からは、一度も甲子園出場を果たせてないので実現させたいですね」と語る田中さん。野球に対する情熱と挑戦は、これからも続く。
■ たなか鍼灸接骨院
兵庫県伊丹市大鹿7-37ノースヴィラ102
TEL.072・746・8068
■ 伊丹中央ボーイズ
兵庫県伊丹市荒巻南2丁目15-23
TEL.072・777・5637(事務局)