2017年
11月号
11月号
串あげ やす桜|神戸の粋な店
四季折々の旬材を使う串あげが、
舌と目を楽しませてくれる
和食料理人として修業を積んだ店主の本田康浩さんにおまかせすると、「これぞ日本料理」と思わせる先付けから始まり、四季折々の野菜や魚を使った繊細ながら華やかな串あげが舌と目を楽しませ、心まで満たしてくれる。
野菜は地元産だけでなく、季節の美味しいものを全国から仕入れる。魚介は足赤海老や鯛など明石や淡路の近海ものをはじめ、産地から届く旬材も取り入れ、11月からはカキや白子、カニなどが加わる。今はちょうど「秋の名残を感じながら、冬の走りへと季節が移っていく時期」だそう。
細かいパン粉を使う薄い衣はサクッとした食感で、素材の美しい色合いも楽しませてくれる。その他、フリッター風や素揚げなど、それぞれ素材の持ち味を生かす手法で、野菜や魚の味を邪魔しないようサラダオイルだけで揚げる。食事に合わせる飲み物は、店主の故郷石川県の日本酒を自ら厳選。輪島塗の煌びやかな酒器が味を引き立て、気分も華やぐようだ。
11月末から春にかけて店内に山桜が咲き誇る。「料理はプロですから美味しいものをお出しするのは当たり前。一年中、お花見をしているように楽しく召し上がっていただきたい」という店主の思いは「やす桜」という店名でオープンして以来、ずっと揺らぐことはない。
■やす桜
神戸市中央区中山手通1‐22‐18 ステラルーチェ北野坂1階
TEL.078‐221‐1518
営業 18:30~23:00(L.O.22:00)
定休 日曜日(月曜祝日の場合は営業)
【推薦人】
サンナッツ食品株式会社 専務取締役
種橋 伯子 さん