2013年
2月号
2月号
耳よりKOBE 瀬戸内クルーズシンポジウムin神戸
瀬戸内海の島々を、船でめぐる「瀬戸内クルーズ」をもっと広めようという「瀬戸内クルーズシンポジウム」が昨年11月29日、神戸メリケンパークオリエンタルホテルで開催され、船会社や港湾の関係者など約150名が集った。
セミナーでは、世界的なクルージングを企画している船会社からの視点で、瀬戸内クルーズの魅力や問題点が紹介された。プリンセス・クルーズのショアオペレーション担当副社長、ブルース・クラムリンさんは「瀬戸内海は、日本市場だけでなく海外市場でも魅力がアピールできる地であると確信している。瀬戸内海のブランドを築いていくことが重要」と話し、「その地域にあるすべての港とともに、質の向上を協力して行うべき」と話した。商船三井商船株式会社取締役、村上寛さんは、「瀬戸内海の島々には、世界遺産の宮島や芸術の直島、門司港など話題性のあるスポットや、歴史資源、ドラマや映画のロケ地も多く豊かな観光資源がある。また瀬戸内航路は揺れが少ないので、お客様も安心して船旅を楽しむことができるエリア」と、元にっぽん丸船長だった経験から話した。
また神戸港・宇野港・高松港・広島港・北九州港が連携する「クルーズせとうち」の取り組みも紹介され、これまでの共同PR活動や、清盛を素材にした観光PRなどについて発表された。
シンポジウムの後は、中突堤旅客ターミナルから「にっぽん丸」が、たくさんの人々の送迎の中、瀬戸内クルーズへ出航した。