2015年
12月号
12月号
生田神社
「神戸」の地名の由来にもなったお宮 “生田さん”
三宮の中心部にあり、参拝客が絶えない生田神社。
806年(延暦25年、大同元年)、生田神社の神様のお世話をする44戸の家「神戸(かんべ)」が作られ、それが神戸の地名の由来となったといわれる。ご祭神の稚日女尊(わかひるめのみこと)は、太陽の神様・天照大神のお子様か、妹君ともいわれる、みずみずしい日の女神様。生田神社が、縁結びや恋愛成就の神様とされるのは、「太陽は人や植物の成長をうながし、新しい物を作り出すもの。したがって、ものとものを結びつけて、生み出すことにつながる、縁結びや恋愛成就、安産、健康長寿などにご利益があるとされています」と、六車宮司。また、阪神・淡路大震災など数々の災害や戦災で被害を受けながらも強くよみがえってきたことから、再生や勝利の神様としても親しまれている。
境内には源平合戦の舞台にもなった「生田の森」があり、数々の災害や戦災にも耐えた、樹齢数百年のクスノキがあり、幹に触れて気をいただく参拝客も多く、都心部のパワースポットにもなっている。
また、神功皇后が201年(神功元年)に遠征の折、生田の社で魚をすりつぶし鉾につけて焼いた食べたことから、生田神社は「かまぼこ」の発祥地ともされる。1115年の文献に初めて「かまぼこ」が登場して900年を記念した今年、生田の森に記念碑が建立された。
生田神社
TEL.078-321-3851
神戸市中央区下山手通1-2-1