2015年
12月号
12月号
柳原蛭子神社
関西の信仰文化を伝える“柳原のえべっさん”
1月9日・10日・11日の十日えびす大祭には約25万人の参詣客で賑わう“柳原のえべっさん”。
えびす信仰は平安時代から始まったとされ、商いなど庶民の文化が発展した室町時代からより一般的に広まった。十日えびすの賑わいは、主に関西だけに見られ、商人のまちである大阪を中心にした信仰だ。歴史ある兵庫の地に鎮座する柳原蛭子神社は、社記によると、蛭子大神(えびす様)が船に乗り淡海島から津国に遷座し、社が創建されたという。
十日えびすの9日には、柳原蛭子神社では淡路人形浄瑠璃福神楽「戎舞(えびすまい)」が奉納される。「地元有志の方々が戎舞奉賛会を結成し、当初は淡路人形座の方にご指導いただきましたが、現在は奉賛会独自でお稽古を続けてくださっています。毎年夏頃より十日えびすに向かってお稽古を積み重ねており、戎舞奉賛会の皆様には感謝の気持ちで一杯です。」と井上宮司。
平成22年(2010)社殿が新しくなってから、十日えびす初日には神戸中央卸売市場から大マグロのおみこしを担いでえびす様に奉納する神事も続けられている。
柳原蛭子神社
TEL.078-651-0183
神戸市兵庫区西柳原町5-20