2012年
2月号
2月号
1月17日 東遊園地、淡路島、長田など各地で追悼の集い
阪神・淡路大震災から丸17年を迎えた1月17日、神戸市内、兵庫県内各地で追悼行事が行われた。昨年は東日本大震災が発生し、人々の絆を考え直すきっかけとなった人や、17年前を思い出す人も多くいた。
中央区の東遊園地には竹筒に灯されたろうそくの灯りと、近くのビルが灯す「1.17」の文字が暗闇に浮かび上がり、参加した人々はろうそくを点した。5時46分に黙祷を捧げ、その後追悼式「1.17のつどい」が行われた。
震災当時、神戸大学生だった弟を亡くした福音歌手・森祐理さんが「幸せ運べるように」を歌い、遺族代表のことばは堂内有香さんが、「長男を亡くした日から、1月17日が過ぎるまで新しい年が来た気がしなかった。もし私があのとき亡くなっていたら、残った家族には笑って暮らしてほしいと願ったでしょう」と言葉を述べた。
今年の追悼式には、3月に起きた東日本大震災で大きな被害を受けた、宮城県名取市の佐々木市長なども参列。岩手県陸前高田市に分灯された「1.17希望の灯り」前には、花束が捧げられていた。追悼式では矢田立郎市長が、東日本大震災発生時にいちはやく支援体制に入ったことなどを話した。
午後2時46分には、東日本大震災の発生時刻に合わせ、黙祷が捧げられ、竹筒とろうそくで「3.11」の文字が作られ、多くの人々が集った。