9月号
ようこそ神戸へ 第34回 地方自治研究全国集会開催
兵庫県知事より開催によせてメッセージ
「第34回地方自治研究全国集会」が、10月19日から3日間、兵庫で開催されます。心からお喜びするとともに、全国からお越しの自治体職員の皆様を歓迎します。
時代は大きな転換期にあります。世界は新興国を巻き込んだ大競争時代に突入。少子高齢化が進み、本格的な人口減少社会を迎えるわが国では、高度成長を支えてきた社会システムの転換が急務です。東日本大震災にも見舞われました。震災からの復興、自然災害への備え、多様なエネルギー源の確保なども急がなければなりません。
歴史を振り返れば、難局こそが新しい時代を開く扉でした。いま私たちはこの扉の前に立っているのではないでしょうか。今こそ、直面する課題に果敢に挑み、新時代を切り拓いていくときです。
それだけに、全国各地の第一線で活躍する自治体職員が集い、「創ろう、市民自治のゆたかな社会」をテーマに活発な議論が展開されることは、本当に心強いことです。この集会から、元気な日本、豊かな地域づくりへの取り組みが、大きなうねりとなって広がることを期待しています。
17年前、兵庫は阪神・淡路大震災に見舞われました。そして、全国の自治体をはじめ、多くの支援と励ましのお陰で復興を遂げてきました。
今回の集会にあたっては、時間の許すかぎり再生した神戸の街を歩いてみてください。頑張り続ければ必ず復興できる。このことを、東日本大震災の被災自治体の皆様はもとより、被災地支援に励む全国の自治体の皆様に体感していただけると考えています。
兵庫でお会いできることを楽しみにしつつ、皆様のご健勝でのますますのご活躍を心からお祈りします。
兵庫県知事 井戸敏三
神戸市長より開催によせてメッセージ
「第34回地方自治研究全国集会」が神戸の地で開催されますことを心よりお慶び申しあげます。
自治労の皆様方におかれましては、これまで自治体施策・公共サービス等について研究し、実践する自治研活動に取り組んでこられました。そしてその活動について議論する自治研全国集会が「つながり、支えあい」をテーマに、阪神・淡路大震災を経験した神戸で開催されることは非常に意義深いことであると考えております。
東日本大震災から1年半が経ちます。私たちは、震災を経験した都市として、当時いただいた多くの支援と励ましに対する感謝を忘れることなく、今後も神戸だからこそできる支援を続けてまいりたいと強く思っております。
さて、神戸におきましては、大河ドラマ「平清盛」の放送を契機に清盛とゆかりの深い神戸の魅力ある観光資源を情報発信する「KOBE de 清盛2012」観光キャンペーンを展開しています。また、11月25日には「感謝と友情」をテーマとする第2回神戸マラソンを開催し、阪神・淡路大震災からの復興にご支援いただいた国内外の方々への感謝の気持ちを現すとともに、東日本大震災の被災地へエールを送るなど、さまざまな機会を捉え、元気な神戸を発信してまいります。
今後も引き続き、住民一人ひとりのくらしと安全・安心を守るため、全力を尽くしてまいりますので、皆様方の変わらぬご支援とご協力を賜りますよう、よろしくお願い申しあげます。
最後になりましたが、今集会において活発な研究と議論が行われることを期待するとともに、ご参加の皆様方の今後ますますのご活躍、ご健勝を心よりお祈り申しあげます。