8月号
今すぐ行きたい、東北飛行機旅 Vol.1 宮城県
7/1よりスカイマーク仙台便が就航。 神戸空港から仙台空港まで約80分です。
やっぱり仙台は伊達な旅
飛行機で快適・楽チンに行く東北旅。第一回は空港所在地の仙台・宮城県。2017年は、伊達政宗が米沢城で生まれて450年という記念すべき年。各地でイベントも開催中です。
伊達政宗といえば、大河ドラマ「独眼竜政宗」の黒い眼帯姿を思い浮かべる人が多いかもしれませんが、松島にある瑞巌寺の木造甲冑像も、仙台市博物館の伊達政宗の肖像画も、半眼状ながら両目が開いているんです!!幼少時、病気で片目の視力を失ったのは事実ですが、遺言で「親から授かった体から一つ欠けたのは誠に不敬なこと。肖像画などを残す場合は必ず両目揃った形にせよ」と申しつけていたそう。そんなへぇ~な歴史も満載。ぜひ、まだ知らない伊達旅に出かけてみてはいかが。
■仙台市内
杜の都の愛称で知られる仙台には政宗公ゆかりの名所旧跡が多数あります。観光シティループバス「るーぷる仙台(【電】022-222-2256)」の一日乗車券を利用すれば、仙台市内のゆかりの地を効率よく循環可能です。まずは伊達政宗公の霊屋【瑞鳳殿】へ。戦後再建されたものながら、桃山文化の遺風を伝える絢爛豪華な廟建築は必見!
【仙台市博物館】には伊達家や仙台藩にまつわる資料が約9万点も収蔵。伊達家の居城【仙台城跡】は緑深い青葉山に建造されたことから「青葉城」の別名も。さとう宗幸の「青葉城恋唄」をカラオケの十八番にしている人もいるのでは?
【大崎八幡宮】の国宝の社殿は総漆塗、極彩色、飾金具…など桃山建築の最高傑作と言われています。
「伊達眼鏡」「伊達男」、お洒落な“伊達”という言葉が伊達政宗に由来するのは有名な話。小田原攻めに遅参した時には死装束で詫びに現れて秀吉の度肝を抜き、朝鮮出兵の出陣式では金や銀、虎・豹・熊の毛皮に孔雀の羽など、大阪のおばちゃんもびっくりな派手軍装だったとか。美しい歴史建造物を観光し、伊達な気分に浸ってみましょう。
■松島エリア
日本三景の一つ、松島には伊達家の菩提寺【瑞巌寺】があります。本堂は昨春に約7年間の「平成の大修理」を終え、拝観を再開したばかり。本堂内部の彫刻・彩色・金具、金地濃彩によって描かれる大小161画の襖絵障壁画は感動必至の美しさ。豪華絢爛たる伊達な世界は見ごたえ十分です。
瑞巌寺の隣にある、伊達政宗の嫡孫・光宗の霊廟【円通院】は、縁結びの寺としても有名。ここで人気なのが数珠作り体験(予約不要・1000円~)。天然石の数珠玉、プラスチック・ガラスなど、好きな玉を選んでオリジナルの数珠を作ることができるので、旅の記念にぜひ!
伊達政宗が整備した松島“湾”ダーランド
「日本三景」のひとつ、松島といえば、松尾芭蕉が最も訪れたかった場所として有名ですが、実は伊達政宗が大きく貢献しているんです。戦国時代に荒廃した塩竈・松島を政宗公が現在に近い形に整備して美しき名所に!ぜひ船で松島湾内の大小の島々を巡るクルーズを楽しんではいかが。松島湾一周コースと塩竈・松島を結ぶコースがあります。港町・塩竈市は、新鮮な海の幸を使った寿司店がズラリ。松島で伊達家ゆかりの歴史的建造物や絶景カフェを堪能後、船で塩竈へ移動し、寿司をたらふく♪というのもおすすめです。
松島エリアで注目のお店は?
松島観光の際、立ち寄りたい【松華堂菓子店】。厳選した素材を使用して、ていねいに手づくりしている看板商品のカステラは、ふわふわの食感と優しい甘みが特徴。お土産としてはもちろん、ゆったりと松島の景色を眺めることができる全面ガラス張りの併設のカフェで、ドリンクセット(650円)を楽しむのも◎。
せんだいのうまいもの、それがだてうま
美食家の政宗公は料理が趣味だった?徳川政権が安定して平和な時代がきた後は、料理の研究に勤しんでいたとか。伊達の地、仙台に美味いものが多いのはその名残かもしれませんね。
その他、宮城県まで視線を広げると、秋の名物、鮭とイクラをのせた醤油味の炊き込みご飯「はらこ飯」や、夏の珍味「ホヤ」、銀ジャケの最高級ブランド「みやぎサーモン」など、おいしいものが満載です!
●ずんだ餅
昔ながらの仙台の代表スイーツ
枝豆をすり潰し、砂糖や塩を混ぜてできたずんだを餅にまぶした『ずんだ餅』。ずんだの語源は諸説があり、政宗が出陣の際に用いた陣太刀(じんたとう)で豆をすりつぶして食したことから陣太刀が訛って「ずんだ」になったとか、豆を打つ「豆打(ずだ)」が訛って「ずんだ」になったという説も。
●牛たん焼き
牛たん焼きは仙台が発祥の地。昭和23年に初めて牛たん焼き専門店が生まれ、そこから全国へと広がりました。仙台市内には約100の専門店があり、麦飯にテールスープ、白菜やきゅうりの塩漬け、牛たん、青唐辛子の味噌漬けの付け合わせがセットになった「牛たん焼き定食」で注文するのが定番!
●せり鍋
冬限定
根っこを食べる?冬の定番鍋
冬から春先にかけて旬を迎えるせり(芹)をたっぷりと鍋に入れて、根っこの部分まで食す仙台の名物鍋。ネギ・ゴボウ・鶏肉や鴨肉も投入され、シャキシャキとしたせりの食感と旨みのきいた出汁の相性は抜群で何杯でも食べられそうな美味しさ。〆も店によって様々ながら、おすすめはお蕎麦。
●三角あぶら揚げ
仙台の西、市街地から車で1時間ほどにある定義山は「定義如来 西方寺」が有名な場所。この地区での名物が『三角あぶら揚げ』です。醤油をたらし、唐辛子をかけて熱々をほおばれば、豆のミルキーさと焦げ目の香ばしさが絶品。以前は同場所でしか食べられませんでしたが、現在は仙台市内の居酒屋などでも楽しめるように。
仙台空港のおすすめお土産
仙台空港で買えるおすすめのお土産や空港限定のお土産をご紹介!
●仙台空港 ※土産店 宮城県名取市下増田字南原 ターミナル内2階 6:45~19:45
ずんだ茶寮の「ずんだスイーツ」
TEL:022-381-6031
ずんだ餅の専門店。お土産の定番、ずんだ餅はもちろん、ずんだ餡&生クリームのひと口サイズの大福も大人気。また爽やかな豆の風味豊かな「ずんだシェイク」や「ずんだ餅ぷち」、ミルクや果実香る「ジェラード」は、その場ですぐにイートイン可能。
陣中の「牛タン仙台ラー油」
0120-72-3850
仙台といえば、牛たん。その牛たんが食べるラー油に!牛たん専門店の商品だけあって具の9割が牛たんという贅沢さ!ご飯のおともはもちろん、冷奴にのせてお酒のおつまみ、ラーメンの薬味、サラダなどの料理にも幅広く使えるので、お土産で渡すと、とても喜ばれそうです。
ふじや千舟の「支倉焼」
TEL:022-381-6031
伊達政宗の命により、欧州へ旅立った慶長遣欧使節・支倉常長から名付けられた銘菓。フレッシュバターと卵、砂糖、粉でさっくりと仕上げた皮にクルミ風味の白餡を包み込んで焼きあげる。しっとりとした食感で口に入れるとほろりと溶けて、上品な甘さの餡とくるみの風味が口いっぱいに!