2月号
St Valentine’s Day in KOBE
バレンタインの故郷・イタリア「テルニ市」と友好関係を結ぶ神戸市
〈愛と平和をつなぐバレンタインデー〉
愛の日「バレンタインデー」は、ローマ帝国時代、「愛の守護神」といわれた聖バレンティノにちなんだ祭事です。
聖バレンティノは、紀元175年頃、イタリア・テルニの町で生まれました。司教としてキリスト教の布教につとめていたバレンティノは、キリスト教を認めず弾圧と迫害を行なっていた当時のローマ帝国で、多くの恋人たちの結婚式を挙げ、また、敵同士で許されない恋人2人の愛を成就させたりもしました。バレンティノは273年2月14日、ローマで殺害されてしまい、その命日がバレンタインデーとなりました。
その聖バレンティノが生まれた地・テルニ市と、神戸市が、友好交流協定を結んでいることをご存知でしょうか?
イタリア・ウンブリア州・テルニ県のテルニ(Terni)市と神戸市との交流は、1984年からスタートし、文化交流イベントなどが開催されてきました。1993年2月14日にはテルニより友好の証として神戸に「愛の像」が贈呈され、神戸からは桜を描いた金屏風を寄贈。震災によって交流が中断したものの、2006年にはテルニ市観光局長が矢田立郎市長(当時)を表敬訪問、テルニ市と神戸市は観光や文化交流を進める確認書を交わしました。
バレンタインデーと神戸の関わりは深く、日本にバレンタインを紹介したのは、神戸に本社のあるモロゾフ株式会社。1932(昭和7)年、当時の神戸モロゾフ製菓株式会社が日本で初めてバレンタイン商品を販売したのが日本におけるバレンタインデー発祥といわれています。
神戸市東灘区の、阪神御影駅南側には、テルニ市の地図が配された碑がある「バレンタイン公園」があります。
神戸は日本の中でももっともバレンタインデーにちなんだ地なのです。
聖バレンティノは、多くの人々から尊敬を集めていた司教でした。神戸からはじまった日本のバレンタインデーは、そんな聖バレンティノの、男女に関わらず全ての人々への愛と、平和を繋ぐ想いが託されています。
(協力:SWEET DESIGN)