2018年
10月号
10月号
「エナガの会」納涼懇親会
10年をへてその輪は大きく、強固な絆に
現在、わが国では65歳以上の高齢者が約4人に1人を占める超高齢社会を迎えているが、そんな中で、垂水区のNPO法人「エナガの会」の活動が全国から脚光を浴びている。
エナガとは鳥の名前で、助け合って子育てをすることから命名された。「エナガの会」は2009年3月に任意団体として設立され、当初は垂水区近隣の病院の医師、クリニックの医師、看護師、歯科医師、薬剤師、ケアマネジャー、訪問介護士など10名ほどで立ち上がった。勉強会や意見交換会を通して会員同士のコミュニケーションを図り、2010年には行政なども加わって、介護保険申請のスピードアップや医師へスムーズに相談できるメディネットタイムの構築などの効果を上げてきた。2012年からは、超高齢化が抱える課題を手づくりの演劇で紹介することで、市民の理解や啓発、各職種への理解にもつながり、大きな反響を呼んだ。
9月1日には、「エナガの会」納涼懇親会が、塩屋カントリークラブで開催され、約90名が参加した。オープニングを飾ったのは、山田恒子・垂水区長と久次米健市・元長田区医師会長によるデュエット。さらに、テーブル対抗クイズゲームや、イントロクイズ、豪華賞品が当たる抽選会、寸劇などもあり、会場は終始熱気に包まれた。最後は、参加者各々が持ち寄ったプレゼント交換が行われ、宴を締めくくった。名企画の数々に加え、バーベキュー料理と美味しいお酒に参加者も満足気であった。18時開始の22時終了というロングランであったが、司会・常深裕司さんの楽しくもメリハリの利いた進行により、あっという間の4時間であった。
2009年に10数人で産声をあげた「エナガの会」。10年をへてその輪は大きく、強固な絆となっている。