5月号
ベトナム元気X躍動するアジア 第5回|ハノイ市内観光の穴場?―貿易大学とロッテセンター
日本ではインバウンド観光が復活したようです。東京・大阪・京都・富士山(箱根)。それらの移動は新幹線。定番の訪問先です。他方、ベトナムでも観光は重要な産業です。首都ハノイとハーロン湾は北部観光の中核です。もちろん人それぞれで観光地としての魅力は多様です。そこで今月は首都ハノイの私的なお勧めスポットをご紹介します。
文・ 上田義朗
ハノイ市内「観光」 の裏スポット――貿易大学「日本センター」
ハノイは漢字で書くと「河内」です。そこで「河内音頭」を踊ることで日本とベトナムの交流しようという試みがありました。何年か続きましたが、現在は中断しているようです。私も大学生の交流で河内音頭を踊ったことがありましたが、日本人の一方的な思い込みはベトナム人に定着しないようです。これはビジネスも同じでしょう。
この会場になったのが、貿易大学内の日本センターです。この施設はJICAの支援によって二〇〇二年に設立。併設の日本語関連の図書館もあり、ベトナムの大学の雰囲気を感じたい方に訪問をお勧めします。詳しくは貿易大学「日本センター」https://www.jica.go.jp/overseas/vietnam/index.htmlをご覧ください。
なお最新の情報ですが、本年七月二八日(日)に「そろばん国際大会」が同センターで開催。国際ソロバン協会が主催、現地のサクラそろばん(キッズ珠算塾)共催で一〇ヵ国から一〇〇人の代表がベトナムを訪問します。
ロッテセンター最上階のトップオブハノイ
ハノイで夕食後、どこに行くか。通常はマッサージやカラオケとなるのですが、ホーチミン市のカラオケ店で数年前に火災が発生してから、カラオケの営業は厳しくなっていますが、しかし実際には営業しているお店も多い。そこがベトナムの「不思議」な魅力になっています。
それはともかく男性・女性にかかわらず、ロッテタワー六五階の屋上の「トップオブハノイ」レストランを私はお勧めします。同センターには韓国のロッテグループが入居。昼間は最上階に展望台があり、眼下には日本大使館やオーストラリア大使館が「丸見え」となっており、遠くはタイ湖やハン川を越えたドンアイン方面まで眺めることができます。
この屋上にトップオブハノイがあり、展望台とは別ルートでロッテホテルからの直行エレベーターを利用します。夜景を背景にして心地よい風に吹かれながら、お酒・おつまみ・軽食とバンド生演奏を楽しむ。日本の高層ビルでも類似体験はできますが、屋上の開放感がベトナムらしい。どうぞハノイをお楽しみください。
■上田義朗(うえだ よしあき)
流通科学大学元教授・日本ベトナム経済交流センター副理事長
外国人材雇用適性化推進協会(ASEO)代表理事
合同会社TET代表社員・CEO