11月号
神戸市立須磨離宮公園|秋風にのってバラの香りが漂う季節です
Autumn ROSE FESTIVAL 2011 10月15日(土)~12月7日(水)
(秋のローズフェスティバル2011)
約4千株の美しいバラが花を咲かせる欧風整形式庭園、その先には須磨の海と、大阪湾、晴れた日には紀伊半島までを望む、神戸でも他にはない絶景が迎えてくれる神戸市立須磨離宮公園。
皇室の別荘「武庫離宮」の地に造られた当公園では、春・秋にバラの見ごろを迎える。「秋のバラは、低い気温の中でじっくりと花を咲かせるため、春バラよりもより色が深く、また開花時期も長く、何よりも香りが濃厚なのが特長です」と、公園ガイドの藤本朋代さん。秋のバラはぜひ近くに寄って香りを楽しんでほしい。当公園には約180種のバラがあり、特に「クイーン・エリザベス」「プリンセス・ミチコ」「マサコ」など皇室、王侯貴族や、「マリア・カラス」「ミケランジェロ」など芸術家にちなんだ名前がつけられたバラが多く集められている。「この公園のバラは、遠くから庭園の一部として観賞するのももちろん、近づいて花の形や香り、その名前を楽しんでいただくのもおすすめ。2通りの楽しみがあるのです」と、藤本さん。ぜひバラとその物語を巡っていただきたい。
またこの地は平安貴族・在原行平が月見をした「月見山」の名の由来の地でもあり、大正3年に造営された武庫離宮(現在の須磨離宮公園)内には、月見を楽しむための屋根つき六角形のあずまや「傘亭」が築造された。傘亭は神戸空襲で屋根部分が焼失したと思われ、柱だけが残っていたが、市民団体がこの傘亭を復元しようと活動を始め、「須磨離宮傘亭復元実行委員会」など多くの人々の活動により、寄付などを集めて今年10月に復元が完成した。宮内庁に所蔵される武庫離宮の工事録に基づき、「竹穂」で葺いた珍しい屋根や、北山杉の丸太、サワラを編み込んだ「網代天井」など当時の造りに忠実に復元された屋根内部の職人技も見ものだ。
秋のローズフェスティバル2011 10月15日(土)~12月7日(水)
・貴婦人のためのバラガイド
12月4日(日)までの日曜日13:00~
・バラの調べ(フルートと電子ピアノの演奏会)
11月13日(日)14:00~
・ローズプリンセス
11月6日(日)・13日(日)11:00〜
ドレス姿の王女様たちがバラ園に登場(雨天中止)
・みんなで探す四季の植物散歩
11月20日(日)13:00~
・王侯貴族の薔薇プレゼント
12月5日(月)~7日(水)10:00~各日先着30名
■お問い合せ
TEL.078-732-6688
http://www.kobe-park.or.jp/rikyu/