2012年
2月号
2月号
文化財の酒蔵でタイムスリップを[発信!デザイン都市 ものづくりの力(2)]
灘区大石南町
「昔の酒蔵」沢の鶴資料館
1717年創業の沢の鶴の歴史を語るのが、重要有形民俗文化財指定の「昔の酒蔵」沢の鶴資料館。昔の麹室の再現や、実際に使用していた6千リットルもの大桶など、迫力に満ちた展示は灘のミュージアムの中でもトップクラスの面白さだ。震災で倒壊したものの、3年7ヶ月の歳月を経て復興。その際に発見された槽の遺構は必見、酒造りの深い歴史と先人の叡智には感動を禁じ得ない。柱などの部材は昔からのもので往事の雰囲気を五感で感じることができる一方、建物の基礎は最新の免震構造となっているのが興味深い。
見学の後はミュージアムショップへ。試飲コーナーではここでしか飲めない火入れ前の生原酒を味わえる。
沢の鶴資料館
神戸市灘区大石南町1-29-1
[営]10時〜16時
[休]毎週水曜日、
盆休み(8月中旬1週間)、
年末年始
入館無料
078-882-7788
http://www.sawanotsuru.co.jp/