11月号

ミシュランガイドが注目する新エリア|「神戸・淡路島」が世界の美食地へと動き出す
世界的なレストランガイド『ミシュランガイド』の掲載エリアに、「神戸・淡路島」が加わることとなった。国内では東京、京都・大阪、奈良に続く4つめ、5年ぶりとなる新エリア。既に匿名調査が始まっており、評価結果は来年2月16日に発表される。生産者、料理人、観光など地域の食を取り巻く環境にも大きな影響を与えそうだ。

ミシュランガイドの掲載エリアとして、「神戸・淡路島」が新たに選ばれた。観光誘客の促進および地域振興を目指して活動してきたのが、今年3月に発足した「神戸・淡路島ガストロノミー協会」である。パソナグループを代表企業に、ホテルニューアワジなど民間15企業・団体で構成される同協会は、ミシュランとのディスティネーションパートナー契約を締結。5年間にわたり、ミシュランガイドを通じた地域の魅力発信と観光振興に取り組む。
9月17日には、協会本部のある淡路市で記者発表が行われた。協会会長の若本博隆氏は、「ミシュランガイドへの掲載は、地域の食文化や生産者の取り組みを世界へ発信する絶好の機会」と意義を強調。さらに「単なる情報発信に終わらせるのではなく、神戸空港の国際化や神戸港のマリーナ開港などによるアクセス向上も見据えながら、生産者・料理人・加工事業者・自治体・教育機関・民間企業が連携し、食を軸とした観光誘客や地域振興、人材育成を進めていきたい」と展望を語った。
協会では、生産者やシェフなど食に関わる事業者のコミュニティ形成や、食文化の体験を目的とした「ガストロノミーツーリズム」の推進にも力を入れる方針だ。港町として栄え、多彩な食文化を誇る神戸と、古くから「御食国(みけつくに)」として知られ、豊かな食材に恵まれた淡路島。二つの個性が隣り合うポテンシャルの高いエリアに国内外から人を呼び込み、地域の食文化をさらに発展させていこうとしている。ガイドへの掲載を契機に、地元の食に携わる人たちの意欲が高まり、地域の食文化がさらに磨かれていくことへの期待は大きい。将来的には世界の料理人が集い、この地域ならではの新たな食文化を創造する美食の拠点形成も見据えている。
2027年はミシュランガイド日本版発行20周年の節目の年でもあり、来年2月の発表に向け、地域の食を取り巻く動きはさらに活発化しそうだ。地域の食文化の魅力を発信するイベントとして、「Taste of KOBE- AWAJI Island」が11月28日(土)に淡路島で開催される。次ページでは、その味わいどころなど、詳細を紹介する。

神戸・淡路島ガストロノミー協会やミシュランガイドの関係者の皆さん。写真中央は協会会長の若本博隆氏(パソナグループ会長兼最高経営責任者)













