4月号
淡路島サクラマス、解禁!|新ご当地グルメお披露目会レポート
2月28日、ホテルニューアワジプラザ淡路島で「淡路島サクラマス新ご当地グルメお披露目会」が開催された。
淡路島サクラマスは本誌前号で紹介したとおり、前田若男社長率いる若男水産が約1年半前より試行錯誤を重ねて養殖、今年2度目の出荷シーズンを迎えたが、一般的な養殖サーモンと比べて希少で食味も良いため市場価値が高い。また、福良湾の環境が養殖に適しており、すっかり定着した淡路島3年とらふぐと、淡路島の魚の代名詞であるハモの間の時期、3~5月のグルメとして高いポテンシャルを秘めており、新たな淡路島の特産物として注目を浴びている。
淡路島サクラマス新ご当地グルメは、たび重なるワークショップによりブランド化を進めつつメニュー開発がおこなわれたが、お披露目会ではメニュー開発に携わった淡路島内20軒の飲食店・宿泊施設のうち17軒が集結し、丼部門と鍋部門、それぞれ創意工夫を凝らせたメニューが大集合。いずれもサクラマスのほかにも、御食国・淡路島の素材をふんだんに使用し、料理人たちが腕を競った。
気軽にいただける丼部門は主に日帰り客を想定。独特の風味を満喫できる刺身のほか、レア状態に揚げたカツ、天ぷらなどさまざまな調理法や、店舗ごとに趣向を凝らせたオリジナルの出汁やタレなどバリエーションが豊富で、食べ歩きが楽しめそうだ。
一方の鍋部門は宿泊客がメインターゲット。鍋は地元の野菜を一緒に味わえるのが魅力で、淡路島産のお米や淡路手延素麺、淡路島ぬーどるがシメに。地酒の酒粕や淡路島たまねぎのおろし、味噌や豆乳、さらに淡路島産レモンを使用したユニークなメニューもラインナップし、いずれも甲乙つけがたい。
「白身魚が多い淡路島で赤い身は目新しい。新たな特産物になれば」と守本憲弘南あわじ市長も期待を寄せるサクラマスの挑戦。やがて丼は淡路島牛丼・生サワラ丼・島の生しらす丼と、鍋は淡路島3年とらふぐ・ハモと肩を並べる存在感を示し、その艶やかな色合いと上品な味わいで春の淡路島に咲き誇るだろう。