4月号
今、注目の“アートな写経” パターンアートセラピー
ストレスの多い現代社会のストレス解消法として人気を集める「パターンアートセラピー」。その普及に努める石原裕代さんにお話を伺いました。
「無心の時間を作る。それが、心身に蓄積したストレスを取り除く1番の近道」と、一般社団法人 日本パターンアートセラピー協会 代表理事 石原裕代さんは話す。パターンアートセラピーとは、無心の時間を作り出すために石原さん自身が研究し、辿り着いたメソッド。まずフレームを描き、その中を簡単なパターン(模様)で埋めてゆく。書き綴る作業は写経に似ているが、重要なのは個人の感性で作業する「時間」。最終的にアート作品のようなポストカードが出来上がる。日常では得られない達成感を味わうこともセラピーには欠かせないのだ。
石原さんは、統計学を用いたカウンセラーとして、心のストレスと向き合ってきた。原因を突き止め、解明し、解決する。しかし、ストレスは日常生活に戻ると、睡眠不足、精神不安定、体調不良といった負のスパイラルに引き戻されてしまう。長い間悩みながら見つけた答えが「ストレスを忘れる時間」を作ること。「忘れる」―つまり無心になる時間をもつことで冷静さを取り戻し、客観的な視点をもつことにつながる。客観的に物事をとらえると、おのずと解決策、対応策は見えてくる。そこに辿り着いてからは、無心の時間を作るためのツールを研究した。
セラピーで使用する筆記用具は藍色のペンと色鉛筆。ブルー系の光は、副交感神経を刺激し、脈を整え、呼吸を深くする。心が安定するため、集中する力が養われる。
室内は、波や川の音とハーブ系の香りが心地いい。石原さんの「素敵ね」「いいね」という声掛けにも励まされる。
石原 裕代さん
一般社団法人 日本パターンアートセラピー協会 代表理事
JAPATA
一般社団法人 日本パターンアートセラピー協会
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