2013年
6月号

KOBEの本棚

カテゴリ:文化・芸術・音楽


「フライブルグのマーチン門」

田辺ゆかり・著 文化教育新聞社(600円+税)
田辺さんが神戸の地元誌に連載していたエッセイをまとめた一冊。文章を書くのは初めて、日記も書いたことがない、という田辺さんだが、若い頃から手紙だけはよく書いていたという。なるほど、穏やかなお喋りのように流れる文章は、読者へのお手紙だったのか。娘や孫のこと、海外生活の思い出や日々のことなどを綴る。表紙の水彩画をはじめ、田辺さん自身による風景画やイラストも満載。
「新婚当初、長い髪を切ったら夫が三日間口をきかず部屋に閉じこもった」「買い物好きな夫と早く帰りたい妻」「震災の揺れにも夫は『大丈夫、大丈夫』」など、夫との逸話もおもしろい。(文化教育新聞社 ☎078-575-1148)


「神戸ルール」

都市生活研究プロジェクト[神戸チーム] 中経出版(952円+税)
神戸ライフを楽しむための49のルールを、イラストを交えて楽しく紹介する、「神戸ルール」。神戸の各大型書店でランキング1位を獲得するこの本、ページごとに紹介されるマメ知識や小ネタに、神戸っ子はうんうんと頷き、へえっと感心し、ほろりと懐かしくなる。もちろん、他地域出身の皆様にも「なるほど」と興味深く読んでいただけることうけあいの一冊。

「神戸自転車ホリデー」

杉谷紗香・著 ワークルーム・編 光村推古書院(1500円)
自転車に乗って神戸の街々をめぐり、国際色豊かな港町ならではの魅力を紹介していく「神戸自転車ホリデー」。ページをめくると、美しい風景やすてきなお店の数々、美味しそうなお菓子にお料理、カラフルな地図が満載。巻末には、自転車ショップや駐輪場の情報も掲載。今すぐ自転車に乗って神戸の町を探検しに出たくなる本となっている。

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